第10話

「あ、秋都さんスーパーありやすよ、よしいきやしょう!」


「いきやせん」


「じゃがりこ食べたい。たらこバター味」


「さっき食ってただろ」


「あとお酒とかいろいろー。あ、下着も買わなきゃ」


「ふざけんな、お前完全にうちあがる気だろ」


「まあまあ。手作り料理作ってあげますから、そんなに眉間に皺寄せなさんなって」


「はー?作れねーだろ」


「まあまあ」



なにがなんでもうちにあがる気だこいつ。


今まで幾度となく断り続けてきたのに、一向に懲りる気配のない倫。



てか倫の手作りって…絶対死ぬだろこれ。

俺まだ死にたくないんだけど。



サーっと青くなっている間に倫はちゃっちゃとカゴに買うものをつめていつの間にか会計も済ませていた。




「買いすぎたー。秋都さん、持ってくださーい、おーもーいー」


「恥ずかしいからダラダラ歩くなよ」



仕方なく倫から荷物を受け取ると、倫は目をぱちくりさせて笑った。

なんだそれ。




そしてたどり着いた俺の家。


買い物をしてしまった手前、もう倫を無理矢理返すことはできず仕方なく家にいれることにした。



あれ以来、女は一度もうちにあげてはいないけれど、まあこいつは女じゃないからよしとしよう、うん。

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