第18話
ほぼ寝巻きみたいな格好で俺は空港を走った。
多分美景に月奈が墓にいることを聞いて走った…あの時くらいのスピードで。
もう月奈を苦しませたくなくて、あの時月奈を抱きしめたのに、
もうこんなに愛しい人二度と出会えないと、あの時知っていたいたのに、
何度俺は遠回りしたんだろう。
「けほっ、っ…」
周りの目とか、痛い喉とか、高い熱とか、そんなのどうでもいい。
早く君を見つけて、君を抱きしめて、ああそれからなんて言おう。
“寂しい”
君にずっとそばにいてほしかったこと。
“ごめん”
君に謝りたかったこと。
“行かないで”
本当は離れたくなかったこと。
“ありがとう”
君にお礼を言いたかったこと。
“好き”
どれから君に伝えようっ…。
このはちきれそうな喉の奥出す声は、きっと掠れてしまうだろう。
だけどどうか最後まで聞いてほしい。
この別れの春だだってきっと、好きになれるように。
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