第4話

イヤホンから流れたケイ君の声に返事をした瞬間、

飛び込んできたのは現実の世界の声。



それは明らかに私に向けられていて、ばっと声の方を向くとそこにいたのはケイ君…じゃなくて、



中原圭君。



彼だった。




オーマイガー。



開いた口が塞がらないってこーゆーことなんだ。ってそんなこと考えてる場合じゃないってば。


「何してんの?」


「あ、え、おおっ…?!」



声にならない声が出る。


やばい、やばすぎる。

ますい。



なんで中原君がここに…?




「ゲーム?」


「だーっ!わわっ…」



近づいてきた中原君から離れようとして思わず立ち上がった瞬間、

PSPからイヤホンが外れた…。



そして……、




『照れちゃって、可愛いね』




低く、やけに甘ったるいケイ君の声が屋上に響いた。




いやいやケイ君。


照れてるのではないのだよ、照れてるのではなく、




「はは…」


「………」



穴があったら入りたいほど、恥ずかしいのです。

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