第4話
「えっ」
「あっ」
見られた。
たまたま通り掛かった通行人に俺の全裸が!
マズいと思った時には既に手遅れ、大通りに響く絶叫。
観衆の目に俺の全裸が晒されちまった!!
もう逃げ出したね。路地裏の奥に向かってさ。
浮浪者に全裸を見られるが、もはや俺のメンタルは無敵!!
見たければ見やがれ!俺に隠す物は何もありゃしねぇ!!
「ハハハハハハハハハハ!!」
衛兵に捕まった。
なんでも笑い声で俺の居場所がバレバレだったらしい。
そっすか。で、俺どうなるんで?
一年の懲役?短くなることは無い?
あぁ、公衆の面前で全裸で走るような奴を簡単には出したくないと……正論過ぎて何も言えねぇ!!
えぇ、異世界初日にして俺監獄に入るの?
あ、いや、待てこれ。逆に運が良かったんじゃねぇか?
だって、いま俺、金なし、服なし、職なしのないない尽くしだぜ?
監獄に入れば最低限の服と食料が得られる。
それも一年間も、だ。何気に良い寄生先を見付けたとも言える。
―――俺、頭良すぎないか?
※いいえ、ただの馬鹿です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます