第7話ハーバード大学哲学 教授

私は大学で哲学を教えている。

偉大なる偉人たちが残した理論や考えることの大切さを 人間の思考や 倫理観、道徳、幸福論、答えのない問題だがより良い言葉でよりよく理解する 。

そして考え続けることが大切な学問だ。

その時 置かれている現状や生物としての本質ほんの少しの現実の違いが全く違う答えを出す。

先人の積み上げた論理等を比較し問題を提示しどう子供達に教え導くか課題は山積みだ。

私には…ここ1年ほど お気に入りのコラムがある。

たわいのない日々の生活の人間模様や 童話のようなお話が多いが読んでいてとても気持ちが楽になる。

このコラムを書いている女性から一通の手紙と連絡先を記したメモが届いた。

その連絡先にメッセージを入れると私のメールに彼女から返信が返ってきた のだここ1年ほど他愛のない会話を続けていたが どうしても彼女に会って話がしたくなってきた。

会って話がしたいと切々と頼んでみたがなかなかいい返事は来なかった。

ある日 ルイス先生がとても 善良な人で 私の秘密を公にしないことを約束していただけるのなら会ってお話をしましょうか?と返事をいただけた。

私は胸踊り フランスの田舎にある彼女の家を訪ねた。30代後半ぐらいの柔らかな物腰の女性が出てきて 挨拶をしてお茶を出してくれた。

彼女がそうなのかと 一瞬思ったが 何か違和感があった。 彼女はケイトアランと名乗り 驚かないで欲しいのですが今娘と代わりますと言い娘は今年8歳ですが多分 何と言うか親バカだと思われるでしょうが天才?みたいな?来ましたお会いになってください。

初めましてルイス先生 マリリンと申します。

私の目の前にいる可愛らしい女の子がその人だということに納得することができた。

コラムの話の中に少し 女性より少女が浮かぶ ような時があったからだ。

私が彼女のコラムを褒めると彼女はありがとうございます。

素敵なことを知っても黙っているとつまらないと思って素敵なことを知ったっていうことを書いてみたかったんですと言った。

最近悩み相談もやっているんですよ とちょっと照れ笑いしながら子供の私が変ですが 喜んでいただけているみたいで、でも8歳ってばれたら怒られそうで公にはできないんです。

私は彼女に この先どんな事をしたいのか 尋ねると、コラムは続けると思いますが 他には 音楽やお料理 自然に関しての勉強がしたいです。

おじさんがいて色々と手伝ってくれるので このまま 小学校を卒業しようと考えているんですが…と話してくれた。 私は君のコラムを読んで素晴らしい 語学力に感動したよ…

本当にお話を作ることが上手なんだね 私よりもずっと上手だよ…人を感動させる お話は博識であることはもちろん 心の持ち方や言葉の選び方や伝え方 がとても難しいから君は素晴らしい才能の持ち主だけど自己顕示欲はないの?と聞くと女の子ですからない方がいいと思いました。

やはり彼女は僕の想像をはるかに超えていた…語学力も飛び抜けていたし 哲学の話も驚かされた。

観察力も記憶力も彼女の賢さは怖いぐらいだろう。

彼女は世の中の 賢い人たちの話を読むのが好きだし、 新しい発見にもとても感銘を受けると言い 僕のことも 褒めてくれたルイス先生の哲学は素敵です。

インターネットがあるから今は何でも見れますねと公開授業など見られていたのかと思うと何とも言えない気持ちになった…

50を過ぎて 8歳の女の子にこんな気持ちにさせられるとは…ファンとしては秘密を知ると妙に興奮するものなんだな〜これからもよき友人でいて欲しいと彼女に言うと 先生として今後も力になってほしいと返された。


彼女が10歳なった時 世界中 に彼女の名前が知れ渡ったがすでに知っていた大ファンの私はそうだろうね… と彼女の本眺めていた…

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