新緑の葉吹が空を清涼ひ染めれば、薄桃がやはらに彩る。翩翩の桃弁が出会いと別れの時候と無方を舞う。野辺の柔草が東風に野分き、木末が囁き、樹叢が漣む。昇陽の散光の微熱、瑞花の返照、澄洞に渡渉の綿白の眩輝。別れと出会いの時候に逍遙の花風が縁を運ぶ。めでたく暖かい季節に、大切な人との別れに凍える心の様子がこころに滲むよう。
もっと見る