第24話 もう充分、料理はした
キッチンに立ち、夫が使ったコップや小皿を洗い、食洗機へ置いていく。
量が少なくて食洗機は回せない。
数分でキッチンの片付けを終え、冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出す。
チーズやナッツ、サラダになりそうな野菜をお皿に並べ、テーブルに並べる。
一人の時は、包丁も火も使いたくない。
夫と結婚してから25年、ほぼ毎日料理をしてきた。
こども達が高校生になったら毎朝、お弁当を作った。
もう充分、料理はした。
ビールを飲みながら思う。
その人その人で、人生の中で料理をする時間は決まっていて、私の場合、それはもう使われてしまった。
バレーボールもそう。
学生時代に満足するまでバレーをしてきた人はママさんバレーをやらない。
愛情も似たような物かもしれない。
こども達に使ってしまって、もう残っていない。
私は恋愛をしたいわけではない。
なら、何?
家で一人で飲むビールを美味しいと感じるのは最初のうちだけ、と思いながらも、もったいないから最後まで飲む。
だから、もう、パーキングで休むだけでよかったのに。
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