第13話 私の車は写っていない
娘と別れ、近くのスタバを検索して向かった。
さっきのカフェで飲み物は2回おかわりしたけれど、スタバでも何か頼まなくてはいけない。
ほうじ茶ラテに口をつける前にインスタを開いて、娘が言っていたアカウントを探したらすぐに見つけられた。
パーキングの写真も多いが、商業施設の駐車場の写真も多い。
今のところ、私の車は写っていない。
途中で、前に乗っていた黒のワゴン車を探していたことに気づき、今の軽自動車が写っていないか、最新の投稿からもう一度見直した。
私の車は写っていない。
ぬるくなったほうじ茶ラテを飲む。
普段は苦手な甘さが、今日は助けてくれるようにも感じる。
もう一度、特にパーキングの写真を見直していく。
ほぼ毎日、投稿している。
車が写っていないのは一枚もない。
車が好きというより、車が並んでいるのが好きなのかもしれない。
そんな変な人いるんだ、と思った言葉が自分へ返ってくる。
もう一度じっくり見返せば、どこかには私の車が写っている気がする。
毎日の投稿だから、出会っていないはずはない。
ほうじ茶ラテに口をつけ、さっきからほうじ茶の茶葉が喉に引っかかる感じがしているけれど、でも、もったいないから最後まで飲む。
急に、体がベタベタしている、ことに気づいた。
これから一人で、一時間半も運転するのは、とても無理だ。
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