第10話: クリスマスパーティーでトイレ危機!

クラスのクリスマスパーティー当日、教室はキラキラした飾り付けで彩られていた。壁にはクリスマスツリーの装飾が貼られ、机にはお菓子やジュースが並び、みんな思い思いのコスプレで楽しんでいる。ハルカはサンタコスプレで参加し、赤いミニスカートとサンタ帽を身につけてテンション高めに踊っていた。

「クリスマス、最高ー! サンタコス、めっちゃ可愛い!」

ハルカは手に持ったホットココアを飲みながら、クラスメイトたちと一緒に「ジングルベル」を歌う。だが、ホットココアを3杯も飲んでしまったせいで、彼女の膀胱がピンチに。ハルカの顔が一変した。

「うっ…! やばい…! トイレ…! サンタでパニックは恥ずかしすぎる!」

ハルカは膝をガクガクさせながら、パーティー会場の仮設トイレへ猛ダッシュ。だが、会場は人でごった返しており、仮設トイレは大混雑。ハルカは膝を震わせながら列に並び、「トイレの神様、クリスマスにも試練なの!?」と叫ぶ。

列の隣に並んだ美咲が、トナカイのコスプレで優雅に髪をかき上げながら絡んできた。「ハルカ、サンタなのにダサいわね。パーティーでトイレパニックなんて、私にはありえないわ」

「美咲、黙って! 私の膀胱は国家非常事態なの! サンタでもトイレは必要!」

ハルカは涙目で反撃し、美咲は「ふーん」と鼻で笑う。そこへ、ミキがエルフのコスプレでやってきて、ニヤニヤしながら絡む。

「ハルカ、サンタパニック! サンタ帽ズレてるよ! 動画撮っちゃうよ!」

「ミキ、黙れ! ズレてる!? 直して! でも…本当にヤバい…!」

ハルカが叫びながらサンタ帽を直そうとするが、慌てた勢いでサンタ帽をポロリと落としてしまう。帽子が地面に落ちた瞬間、近くを通りかかったケントがそれを拾い上げ、ハルカに近づく。

「佐藤、トイレはあっちだ。ほら、帽子」

ケントはサンタ帽を拾ってハルカに被せてくれるが、その瞬間、ハルカがバランスを崩してケントにドーンとぶつかってしまう。ハルカのサンタスカートがめくれ上がり、ケントの目の前に彼女の赤いパンツがチラリ。ケントは顔を真っ赤にしてそっぽを向く。

「佐藤、スカート! めくれ上がってるぞ!」

「きゃあ! 見ないで! ケントのエッチ!」

「誰がエッチだ! ったく、直せよ!」

ハルカは顔を真っ赤にしてスカートを直し、「トイレの神様、クリスマス試練多すぎ!」と叫ぶ。クラスメイトたちが「ハルカ、スカートめくれ!」「ケント、サンタのヒーロー!」「ラッキースケベ!」と大爆笑。ミキが「ハルカ、サンタスカートめくれ! 動画撮っちゃった!」と叫び、ハルカは「ミキ、消して! 私のサンタ人生、終わる!」と絶叫。

なんとかトイレにたどり着いたハルカだが、仮設トイレの狭いスペースでさらにハプニング。ドアを開けようとした瞬間、隣のトイレから出てきたクラスメイトにぶつかり、ハルカは転びそうになる。咄嗟にケントが支えるが、二人は狭いトイレの入り口でもつれ合う形に。ハルカのサンタスカートが再びめくれ、ケントの手に彼女の太ももが触れてしまう。

「うわっ! ケント、ごめん! でも近い!」

「佐藤、離れろ! ったく…どこ触ってんだ!」

「触ってない! サンタパニックのせいだもん!」

二人がもつれ合う姿に、近くにいたクラスメイトたちが「何!?」「ハルカとケント、密着!」「クリスマスラブコメ!?」とざわつく。ミキが大爆笑しながら叫ぶ。

「ハルカ、ケントとサンタデート! 密着シーンまで見ちゃった! ラブコメ最高!」

「デートじゃない! ミキ、黙れ! トイレパニックのせいだもん!」

ハルカは顔を真っ赤にして叫び、なんとかトイレに突入。「生きてる…! トイレの神様、ありがとう!」と叫びながら用を済ませる。だが、急いで出てきたハルカ、サンタコスプレのスカートにトイレットペーパーがくっついていることに気づかず、パーティー会場に戻る。

ケントが呆れた顔で指摘する。「佐藤、バカだろ…スカートにトイレットペーパーついてるぞ」

「え!? うそ!? 取って! 取って!」

ハルカは顔を真っ赤にしてバタバタするが、トイレットペーパーがなかなか取れない。ケントがため息をつきながら近づき、トイレットペーパーを取り外そうとするが、その瞬間、ハルカが再びバランスを崩してケントに倒れ込む。ケントの胸にハルカの顔がピタリとくっつき、サンタ帽がケントの顔に当たる。

「うわっ! ケント、ごめん! サンタ帽が…!」

「佐藤、離れろ! ったく…サンタ帽、邪魔だ!」

「邪魔って言うな! クリスマスなんだから!」

クラスメイトたちが「ハルカ、サンタの妖精!」「ケント、サンタのヒーロー!」「クリスマス密着!」と囃し立てる。ミキが「ハルカ、ケントとサンタデート! 恋のフラグ立ったね!」とからかうが、ハルカは「違うー! ただのクラスメイト!」と叫ぶ。

「ケント、ありがとう…! サンタのヒーロー!」

「めんどくさいだけだ。次はお前が自分でなんとかしろよ」

ケントはそっぽを向いて呟く。パーティーはクラスの賑やかな笑い声でいっぱいになり、クリスマスソングが流れる中、みんなでゲームやダンスを楽しむ。ハルカはケーキを食べながら呟いた。「クリスマス、楽しかった…。でも、トイレパニック多すぎ…。ケント、いつも助けてくれてありがと…」

ミキが「ハルカ、次はサンタパニック期待してるよ!」と笑いながら言うと、ハルカは「もうパニックしない!」と叫び返す。パーティーは賑やかに締めくくられた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る