大晦日の夜、地元の神社では年越しイベントが開催され、ハルカたち2年B組のクラスメイトが集まって年越しパーティーを企画していた。神社の境内には提灯が飾られ、屋台の明かりが暖かく灯る中、冷たい空気が頬を刺す。ハルカは厚手のコートにマフラー姿で、張り切って出店の準備を手伝っていた。

「年越し、楽しみー！ 神社でパーティーなんて、最高じゃん！」

ハルカは屋台の看板に「2年B組☆年越し屋台」と書かれた紙を貼り付けながら、目をキラキラさせる。クラスメイトたちは焼きそばやたこ焼きを焼いたり、飾り付け用の紙吹雪を準備したりと、大忙しだ。ハルカは「私、焼きそば焼くの得意！」と張り切り、鉄板の前で奮闘するが、勢い余ってソースをコートに飛ばしてしまう。

「うわっ！ ソース、飛んだ！ コート汚れちゃった！」

「佐藤、バカか。ちゃんとやれよ」

ケントが呆れた顔で近づき、ハルカのコートをハンカチで拭いてやる。ハルカは「ケント、ありがとう！ さすが頼りになる！」と笑顔で感謝するが、ミキがニヤニヤしながら絡んできた。

「ハルカ、ケントに拭いてもらってる！ 年越し前にラブコメじゃん！」

「違う！ ただのクラスメイト！ ミキ、黙れ！」

ハルカが顔を赤くして叫ぶ中、クラスメイトたちが「ハルカ、ドジった！」「ケント、優しい！」と囃し立てる。準備は賑やかに進むが、冷えた空気の中、ハルカはホットアップルサイダーを手に持つ。屋台で温かい飲み物が振る舞われ、ハルカは「あったかいー！ 美味しい！」と2杯、3杯と飲み干してしまう。

だが、その直後、彼女の顔色が一変した。「うっ…！ やばい…！ トイレ…！ 大晦日でパニックはまずい！」

ホットアップルサイダーの水分が、彼女の膀胱に直撃。ハルカは膝をガクガクさせながら、神社の仮設トイレへ猛ダッシュ。だが、神社は年越しを祝う観光客で大混雑しており、仮設トイレは長蛇の列ができている。ハルカは膝を震わせながら列に並び、叫んだ。

「トイレの神様、大晦日にも試練なの！？ 年越し前に膀胱爆発はまずいよ！」

列の隣に並んだミキが、ニヤニヤしながらスマホを構える。「ハルカ、年越し前にトイレパニック！ 動画撮っちゃうよ！ SNSで『年越しパニックガール』ってバズるよ！」

「ミキ、消して！ 私の年越し人生、終わる！ トイレの神様ー！」

ハルカが叫びながら膝を震わせる姿に、観光客までもが「頑張れ！」「年越しパニック、面白いね」と笑いながら見守る。そこへ、屋台の準備を終えたケントがハルカの叫び声を聞きつけてやってきた。

「佐藤、トイレはあっちだ。こっちは行列だろ」

「ケント、命の恩人！ トイレの神様より頼りになる！」

ハルカは涙目でケントにすがりつき、彼の案内に従って別の仮設トイレへ向かう。だが、神社の石畳は少し滑りやすく、ハルカは走る途中で足を滑らせて転びそうに。咄嗟にケントがハルカの腕を掴んで支えるが、勢い余って二人はもつれ合う形に。ハルカのコートがめくれ上がり、ケントの目の前に彼女のパンツがチラリ。

「きゃあ！ 見ないで！ ケントのエッチ！」

「誰が見るか！ 直せよ、バカ！」

ケントは顔を真っ赤にしてそっぽを向くが、ハルカはさらに慌ててコートを直す。そこへ、近くで飾り付けをしていたクラスメイトたちが「何！？」「ハルカ、スカートめくれ！」「ケント、ラッキースケベ！」と大爆笑。ミキが「ハルカ、年越しラッキースケベ！ 動画撮っちゃった！」と叫び、ハルカは「ミキ、消して！ 私の年越し人生、終わる！」と絶叫。

なんとか別の仮設トイレにたどり着いたハルカだが、トイレの狭いスペースでさらにハプニング。ドアを開けようとした瞬間、隣のトイレから出てきた観光客にぶつかり、ハルカは転びそうになる。ケントが再び支えるが、二人はトイレの入り口でもつれ合う形に。ハルカのコートが再びめくれ、ケントの手に彼女の太ももが触れてしまう。

「うわっ！ ケント、ごめん！ でも近い！」

「佐藤、離れろ！ ったく…どこ触ってんだ！」

「触ってない！ 年越しパニックのせいだもん！」

二人がもつれ合う姿に、近くにいたクラスメイトたちが「ハルカとケント、密着！」「年越しラブコメ！？」とざわつく。ミキが「ハルカ、ケントと年越しデート！ 密着シーンまで見ちゃった！」とからかうが、ハルカは「デートじゃない！ ミキ、黙れ！」と叫ぶ。

なんとかトイレを済ませたハルカは、「生きてる…！ トイレの神様、ありがとう！」と叫びながら会場に戻る。だが、急いで出てきたせいでコートの裾にトイレットペーパーがくっついていることに気づかず、ケントが呆れた顔で指摘する。

「佐藤、バカだろ…コートにトイレットペーパーついてるぞ」

「え！？ うそ！？ 取って！ 取って！」

ハルカは顔を真っ赤にしてバタバタするが、トイレットペーパーがなかなか取れない。ケントがため息をつきながら近づき、トイレットペーパーを取り外そうとするが、その瞬間、ハルカがバランスを崩してケントに倒れ込む。ケントの胸にハルカの顔がピタリとくっつき、彼女のマフラーがケントの顔に絡まる。

「うわっ！ ケント、ごめん！ マフラーが…！」

「佐藤、離れろ！ ったく…マフラー、邪魔だ！」

「邪魔って言うな！ 年越しなんだから！」

クラスメイトたちが「ハルカ、年越しの妖精！」「ケント、ヒーロー！」「年越し密着！」と囃し立てる。パーティー準備はドタバタのまま進み、ハルカは「年越し、楽しみだけど…トイレパニック、勘弁して…」と呟く。ミキが「ハルカ、次はカウントダウンパニック期待してるよ！」と笑いながら言うと、ハルカは「絶対パニックしない！」と叫び返す。年越しパーティーは賑やかに始まった。