第2話 旧山井区第二変電所 調査報告書(第9-β関連)
旧山井区第二変電所 調査報告書(第9-β関連)【正式記録】
【文書番号】
山防災第04-229-β
【件名】
旧山井区第二変電所 巡回記録および立入調査報告書
【作成日】
令和4年6月24日
【作成者】
山井区役所 防災係
主任調査員:大井(O)
補佐員:木嶋(K)
【調査実施日】
令和4年6月23日(木)13:30〜15:10
【調査対象施設】
旧山井区第二変電所(S市山井区小沢4丁目地内)
【調査目的】
同月19日付でS市保健所より提出の「飼育動物異常行動報告書(第9-β案件)」に関連し、行動一致の方向(北東)先に位置する当該施設に対し、老朽化状態の確認および周辺環境の影響調査を目的とする。
【施設状況概要】
- 外周フェンスに目立った破損・傾斜はなし。
- 南側門扉は南京錠により閉鎖。ただし、施錠状態は確認されず(開放可)
- 構内設備のうち主要配電盤3基(1号〜3号)は撤去済。4号・5号は物理的に残存。
- 構内全体に湿気あり。局所的に異臭(鉄錆・排水臭混在)を感知。
【確認された異常点】
1. 配電盤5号において、外部通電の兆候は確認されていないが、内部より断続的な“反響音”が発生
・周期:約28〜32秒間隔(録音記録あり)
・音質:低周波(20Hz以下)範囲に属する可能性
・録音後、外部機器による再生時に“間の音”が欠落(デジタルノイズ)
2. 配電室内壁の北東側基部に動物性痕跡(毛・擦過痕)を集中して確認
・高さ50〜60cm範囲に複数
・拭き取り検体は保健所に提出済(結果待ち)
3. K補佐員が調査中に急な耳鳴りと吐き気を訴え、14:15に現場を離脱。
・現場での再体温測定は未実施
・翌日復帰(診断書提出なし)
【備考(主任調査員O 記録)】
「設備はほぼ無人状態で異常もないとされていたが、
配電室に入った瞬間から、わずかに空気の“厚み”を感じた。
音でも匂いでもない。
視線の通り道のような、位置の違和感があった。
帰宅後、靴裏を拭く時に、泥ではない“粉状の黒いもの”が付着していた。
成分調査を依頼中。」
【今後の対応】
- 配電盤5号の内部構造および音響発生源の再調査を要請予定同様施設における未解体設備の確認リスト作成中関連性の判断には至っていないが、同月報告案件との照合結果を環境管理課へ共有済
【添付資料】
- 現場写真(5枚)
- 音響波形ログ(記録用)
- 現地位置図
- 保健所提出の「第9-β案件」抜粋資料(照合用)
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