第18章 文化祭女装コンテスト、熱狂と嫉妬の渦

文化祭のステージは熱気に包まれていた。歓声や拍手が飛び交い、まるでそこだけ別世界のように輝いている。俺、陽翔は舞台袖で心臓がバクバクしていた。


「陽翔、こっち見て♥」

ルイが満面の笑みでこちらを見つめる。彼女(?)の黒のメイド服は、いつも以上にセクシーに身体にフィットしていて、ふわりと揺れるスカートの下のニーソックスが俺の視線を釘付けにする。


「は、はぁ……」

俺はなんとか顔を背けながらも、ルイの熱い視線に動揺を隠せなかった。


そのとき、ステージのスポットライトが美咲に当たる。美咲は真っ白なフリルドレスで、まるでお姫様のように優雅に歩く。彼女の長い髪が光を浴びて、柔らかく揺れる。


美咲は微笑みながらも、心の中は戦いの炎で燃えているのがわかる。


「陽翔は、私のことだけ見ててほしいの」


そんな気持ちが伝わってきて、俺の胸が締め付けられた。


コンテストは進み、ルイと美咲は次々に決めポーズを決めていく。


ルイは猫耳を指でくいっと押し上げ、ちょっと恥ずかしそうに笑いながら俺の方を見て、わざとらしくスカートの裾をひらりとめくる。


「……な、なんだよ……」


俺の股間は思わずもっこりしてしまう。


それを見逃さない美咲は、白い手袋を指で軽くはめ直しながら、俺の耳元でささやいた。


「ねぇ、陽翔。ルイに負けたら、許さないからね」


その声は甘く、けれどどこか鋭くて、思わず身震いした。


そして、ステージの終盤。ルイと美咲は最後の勝負に出た。


ルイはスカートを一瞬大胆にまくり上げて、真っ白な下着をちらりと見せつける。俺はその瞬間、息が止まるほどの衝撃を受けた。


美咲は負けじと、裾を高く上げて、しなやかな脚線美をアピール。二人の競演に会場は興奮の渦に巻き込まれた。


しかし、俺の視線は完全に二人の股間あたりに釘付けだった。


ステージが終わり、結果発表の間、俺は思わずルイの手をぎゅっと握った。


「陽翔……負けないでね」


ルイの瞳に、甘いけれど真剣な気持ちが溢れていた。


文化祭はまだ終わっていない。俺たちの恋の戦いも、これから本番を迎えるのだ——。


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『俺の幼なじみ(♂)が、可愛すぎてつらい件。』 @Shun987321087

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