パンチやキック、武器を使った攻撃などの特色を伸ばすスキルは「近接攻撃系◉スキル」として扱われる。

　主に「戦闘スタイル」系のスキルで構成されており、普段より強力な攻撃が可能になる。

　序盤はこれらのスキルを存分に活用し、中盤以降はタツジン系スキルと相談しながら、選択肢の一つとして使用していくことになる。

　タツジン系スキルを持たないビルドでも、そのシンプルな特性と他のスキルと組み合わせによって、独自の強みを発揮する可能性を秘めている。

　「◉滅多打ち」

　序盤から素手による連続攻撃が可能になるスキル。

　このTRPGでは1手番で手数を増やし、相手に何度も「回避判定」を行わせるような行動が強い。「◉滅多打ち」は正にそのような「手数を増やすスキル」であり、キャラの攻撃性能を上昇させてくれるスキルである。

　強化版の存在によって、中盤以降も腐らない点が素晴らしい。デメリットも増えるため、状況判断しながら積極的に機会を伺いたい。

　「サツバツ！」が発生しない点と、一回ごとの判定成功率が下がる点には注意。

　「◉滅多蹴り」　コア・ルールブック未掲載

　「◉滅多打ち」の【ワザマエ】版

　主な性能は「◉滅多打ち」と同じだが、こちらは【ワザマエ】で攻撃する。「◉滅多打ち」と比べて回避ダイスのコストは軽いが、「痛打」が発生しないようになっており、一発の火力は上がりにくい。

　素手の近接攻撃を伸ばしたい場合は、【カラテ】を成長させるのが手っ取り早い。そのため、「◉滅多蹴り」採用する場合は、それを取るだけの理由を考えることになる。

　例えば、【ワザマエ】を先に強化し、「◉◉タツジン：ジュージツ」や「◉◉タツジン：アイキドー」を取得したニンジャは、連続攻撃を補完する目的でこのスキルを採用しやすい。

　データとか関係なくキックしたいという場合は、心に従うのが一番。

　「◉滅多斬り」

　武器による連続攻撃が可能になるスキル。

　武器で攻撃する点以外は「◉滅多打ち」と同じ。ただしこちらは武器のダメージを参照するため、高威力の武器で連続攻撃を行なえる。

　バイオ武器やチェーンソーと組み合わせれば、序盤から「2ダメージの2回攻撃」が可能になる。

　少ないリソースで、強いニンジャを作りたい時に役立つ。

　「◉滅多突き」　コア・ルールブック未掲載

　「◉滅多斬り」の【ワザマエ】版。

　精密攻撃を持つ武器でしか使用できないため、バイオ武器やチェーンソーとは組み合わせられない。

　ヒートカタナやパルスダガーなど、テック武器と組み合わせていくのがシンプルに強力。ただしテック武器には連続攻撃上限があるため、強化版も活用するのは難しい。

　強化滅多突きを使用する場合は、エンハンスした武器を使用するのが吉。

　「◉スマッシュ」

　一発の威力が上がるが、避けられやすくなってしまう素手近接攻撃系スキル。

　素手の基礎ダメージが上がる唯一の汎用スキルだが、回避難易度が下がってしまう点が痛い。事故狙いの一発を狙うか、相手にプレッシャーを与えて回避ダイスを吐かせるか、そもそも回避しないモブ敵を殴るかの3つが主な使い道。

　「◉一瞬の勝機」

　「サツバツ！」が発生しやすくなるが、使った後は回避もムテキも出来なくなる。

　「殺るか殺られるか」というコンセプトを体現したスキル。追い詰められたサンシタが、最後の輝きとして使うのが基本の使い方。

　【体力】を盛って「即死耐性」をつけることで、実践的に使うことも理論上は可能。「◉ツジギリ」と組み合わせて反撃が来ない位置に逃げるのも手。

　「◉叩き伏せ」

　「弾き飛ばし」を回避ダイスダメージに変換するスキル。

　運悪く「サツバツ！」1の効果で相手が移動してしまい、追撃が不発に終わる事故を防ぐことが出来る。

　一部スキルには能動的に「弾き飛ばし」を与えられるものがあり、それらと組み合わせて回避ダイスダメージを押し付けることも可能。

　相手の回避を削ると後続の攻撃が当たりやすくなるため、汎用スキルで回避ダイスダメージを追加できる手段を確保できるのはGOOD。

　「◉回転斬撃強化」

　回転斬撃の回避難易度を上げ、出目に応じて強化版を使用可能になるスキル。

　回避難易度の上がった範囲攻撃を複数回使用できるため、ボスにもモブにも強くなれる所が魅力。回転斬撃はエンハンスの効果も乗るので、出目が走ればダメージ、回避難易度、モブ処理の揃った強力な回転斬撃が可能になる。

　プラグイン環境ルールでは、「◉◉タツジン：二刀流」の連続回転斬撃と組み合わせるのが強力。回転斬撃の安定性が大きく向上するため、下振れに悩まされることがなくなる。

　「◉回転弾き飛ばし」

　ノダチの回転斬撃で、相手に「弾き飛ばし」を与える。

　「弾き飛ばし」を与えた相手が壁に激突するとダメージが入るため、固いモブをまとめて撃破するのに役立つ。近接攻撃しかできないモブであるなら、リーチの届かない位置まで弾き飛ばして無力化することも可能。

　プラグイン環境ルールでは、「◉◉タツジン：ノダチ」の一掃と組み合わせることが出来る。出目が走ればスモトリの群れも一撃で殲滅することが出来る。

　「◉ランスキック」

　【脚力】で攻撃するスキル。

　ニンジャスレイヤーTRPGの中でも特にユニークな戦闘スタイル。「痛打」の乗った攻撃が出来るため、安定して高いダメージを与えることが可能。連続攻撃可能になった後は、「◉叩き伏せ」を習得することで弾き飛ばしによる追撃不可の悲劇を防ぐことが出来る。

　【脚力】を伸ばせるデータは色々あるため、序盤から連続攻撃の上限を満たすことが出来る。カウンターカラテ回避不可というデメリットがあるので、「ヒキャク」と「ブースターカラテ・ユニット」などを詰んで成功数の向上を図りたい。

　「◉暗殺者の眼」

　「崩れ状態」以上の相手に痛打を与えるスキル。

　基本的には他の武器やスキルと組み合わせる効果をしており、特にイニシアチブを上回ると「崩れ状態」としてみなせるアサシンダガーや、「◉超越者の眼」とのシナジーが大きい。後者は最上位スキルのため、真価を発揮するのはかなり後の方。

　プラグイン環境ルールでは「◉◉タツジン：アサシネイト・ドー」や「◉◉タツジン：ムチ」に「崩れ状態」と見なす強力な戦闘スタイルが追加されるため、「◉暗殺者の眼」の需要も高まる。能動的に「崩れ状態」を与えるデータも追加されるので、様々なコンボを試すことも可能に。