スキル解説・考察「特殊系◉スキル」

 特殊系と書かれているように、このカテゴリにあるスキルは多かれ少なかれユニークな性能をしている。具体的には、「近接/射撃/ジツ/ハッキング」に当てはまらないような攻撃や、戦闘中に各種パラメータが増減するような能力を持つものが多い。


 「◉魅了」

 モータルを戦闘不能にし、マップから取り除くスキル。

高耐久のスモトリを一撃で処理できると考えるか、モブ敵のモータルしか対象に出来ないと考えるかは、個人の好みとプレイグループ次第。中盤以降、【体力】の多いモータルが多数出現する場合は、このスキルが唯一の複数処理手段となる可能性もある。そのため、近接攻撃主体のニンジャがサブウェポンとして取るのもあり。「◉◉戦闘系ソウルの力」を持っているならば、記憶スロットからの呼び出しも可能。

 データ的な利点に加え、モータルを手玉に取るようなロールプレイが容易な点も魅力。追加効果による「交渉判定」の振り直しは、話し合いが重要なセッションにおいて特に役立つ。


 「◉挑発」

 相手を挑発し、自身をターゲットに含まない攻撃の判定難易度を上げるスキル。

 ヘイトコントロールとして必要十分な性能を備えており、相手のターゲット判断に直接介入することが出来る。相手の攻撃対象を完全に固定するわけではなく、行動難易度上昇を受け入れて行動できる選択肢が残されているところも奥ゆかしい。効果を最大限に発揮するならば、後述する「◉ニューロンブースト/チルアウト」や「光学迷彩ローブ(レリック)」、「生体LAN端子」などでイニシアチブを確保したい。

 困った時はモブ敵を挑発することで、仲間がより危険度の高い攻撃に専念しやすくなる。上手く決まれば、戦場を思い通りにコントロールできる。


 「◉ニューロンブースト/チルアウト」

 イニシアチブ値を上げる、または下げるスキル。

 相手よりイニシアチブ値が高い場合に効果を発揮する能力は数多く存在するため、それらと組み合わせるのが基本的な使い方。例えば、「◉暗殺者の目」と「アサシンダガー」を組み合わせることで、痛打の乗ったフェイント攻撃が可能になる。プラグイン環境ルールならば、「◉◉タツジン:ムチ・ドー」の「戦闘スタイル:オボロゲ」も強力

 反対に、高い火力を持ったニンジャがイニシアチブ値を下げ、相手にプレッシャーをかけるような使い方も可能。シナジー重視の、テクニカルなスキル。


 「◉サイバネ殺し」

 戦闘用サイバネ化された各部位に対しての能力値ダメージが上がるスキル。

 運よく「サツバツ!」が発生し、運よく「サツバツ!」が命中し、運よく戦闘用サイバネ化された部位に対して「サツバツ!」を与えた場合に効果を発揮するスキル。悲しい能力をしている。重サイバネと戦闘兵器が飛び交うプレイグループならば有効。

 「◉◉タツジン:コッポ・ドー」のような、特定の部位への「サツバツ!」が発生しやすいタツジンを組み合わせると多少有効だが、相手が特定の部位を戦闘用サイバネ化していないと効果を発揮しない。悲しい。


 「◉トラップ処理技術」

 トラップの解除、拘束状態・麻痺状態の脱出/救出の難易度が下がるスキル。

 脱出時に【ワザマエ】で判定できるようになったり、判定の振り直しが出来るなど色々効果はあるが、トラップや拘束状態を与える攻撃が登場しないと何も出来ない。採用する場合は、プレイグループの環境を見ながら判断したい。「種別:トラップ」のジツにも効くため、「★カラテバリア」を回避する際には有効。

 ピンポイントな対策スキル故の悩みを抱えているが、ビンポイントな対策スキル故の強みもある。このスキルを活かしたロールプレイが決まると、ビルドの強さ以上に価値あるものを得られる。

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