第2章 継呪編

19話 継呪〜立ちはだかる島〜

あれから数時間がかかり呪解の槍で魔法が作用しないように解除をしてもらった

なぜ魔法が呪いを解くはずの槍で解けるのか分からないが深く考えない事にした


【エイレナ】〈ユーク…アイツは島の方に向かった…左側を向いて〉

【ユーク】「あぁ?あの島か…デカいな…てかお前どこだよ」

【エイレナ】〈それは………教えられない〉

【ユーク】「どうしてだ?」

【?】「おい…」

3人の男がユークに近づく

【ユーク】「誰だ?なんだっけ…(どこかで見たような………)」

【トストン】「トストンだよ」

【シリウス】「シリウスです」

【レギウス】「レギウス…」

【ユーク】「………なんかどこかで聞いたような」

【シリウス】「ユーク…君のクラスメイトさ」

【ユーク】「なんでこんな所に…」

【シリウス】「タース校長がクラスメイトの方が協力しやすいだろう…との事でね」

【ユーク】「協力?どうしてほぼ初対面のお前らと協力しなくちゃいけない」

【トストン】「はぁ?僕をイジメから救ってくれたじゃないか!」

【ユーク】「誰だお前…」【トストン】「ッ………」


「ドドドドドドドドドドドドドドドド」

(なんだ?島の方から何か感じる…)

【レギウス】「向こうに行くぞ!!リフトで!!」

【ユーク】「(遠くにリフト乗り場がある…あんな遠い場所よく気づいたな)」


【システム音】「重量オーバーです」

【トストン】「はぁ?」

【レギウス】「意味わかんねー…乗員は6名ってあるのによ!!ハァ…とりあえず俺とトストンはこっちのリフト…お前らは後ろのリフトに乗れ」

【ユーク】「(重量オーバー………なんか変…)」


ユーク達はリフトで島の方に近づくにつれ奇妙な感覚に襲われる

"死"島からはとてつもないオーラで溢れていた

小動物が巨大な肉食動物に睨まれているような感覚と例えた方がわかりやすいだろうか


【シリウス】「なにかやばいオーラが島から漂ってますね…ユークくん」

【ユーク】「………」

【シリウス】「ユークくん?どうしたんですか?そんなに考え込んで」

【ユーク】「リフトに誰かが居る!」

【シリウス】「は!で、ですが…」

【ユーク】「俺の波でリフト全体を覆った…何かが居るぞ…形的に…人型?」

【シリウス】「状況が悪い…今この場で私の魔法は使えません」

【ユーク】「魔法ってなんの魔法?そしてあのレギウスだっけ?アイツらの魔法も教えてくれ」

【シリウス】「良いでしょう」

【ユーク】「そうだ…忘れてた」

【スマホ】「ピッ…」

スマホで何かのメッセージを誰かに送る

【シリウス】「何をしてるんです?」

【ユーク】「ルイとレミィー…気絶してるからよ…メッセージを送ってた…で、魔法について話してもらおう」


【トストン】「な、なんかやばいよオーラ…」

【レギウス】「3人…」

【トストン】「は?」

【レギウス】「俺の魔法とオーラを目に過集中してる…強者だな…ワンチャン死ぬ」

【トストン】「や、やばいよ…だとしたら…」

【レギウス】「はっ!」

【トストン】「ど、どうしたの?」

【レギウス】「やばい!俺とアイツらのリフト近くに何かが居る!!」

【トンビ】「烏賊貫(バード・ストライク)!!」

「パリィィィン」

【レギウス】「鳥!?」

【トストン】「うわああああ!!僕たち死ぬんだあああああ!!」

【レギウス】「くっ…(いつでも戦えるよう構えておくか)」

「ビリビリッ」


【シリウス】「ユークくん!レギウス達のリフト…攻撃されてませんか?」

【ユーク】「あの鳥…翼からイカの足みたいな物を飛ばしてる…」

【シリウス】「目が悪いのでわかりませんが…そうなんですか?」

【ユーク】「鳥も能力持ちか…」

「バリィィィン」

【ユーク】「!?」

【シリウス】「こちらのリフトもガラスが割れた!?」

【トンビ2】「鋭烏賊貫(バード・シャープ・ストライク)!!」

【ユーク】「クラッシャー!!…クソッ!外した!!やっぱり鳥だから旋回力が凄まじいな…」

【シリウス】「…今戦力になるのはユークくんとレギウスくんだけ…私とトストンは………」

【ユーク】「…状況が悪いだけだ仕方ない」

【シリウス】「ありがとう…」

【トンビ2】「鋭烏賊貫(バード・シャープ・ストライク)」

【ユーク】「クラッシャー!!」

「ドォォォォン!!」

【シリウス】「(空気を押し出して空気波弾…便利ですね波の魔法は…)」

【トンビ】「ピーヒョロロ」

【シリウス】「あの鳴き声…トンビですか…」

【ユーク】「もう1匹向かってくるぞ!」

「バリバリバリバリバリッ!!」

【ユーク&シリウス】「!?」

【レギウス】「ソイツは俺に任せろ!!来いクソ鳥!!」

【トンビ】「ピギィィィ!!烏賊貫(バード・ストライク)!!」

【レギウス】「来いや!!フル…スパーク!!」

「バリバリバリバリバリ!!」

【トンビ】「ピ…もうダメみたいだ…後は頼んだぞ……………」

【トンビ2】「ピッ…兄貴…鋭烏賊貫(バード・シャープ・ストライク!!」

「チュドーン」

【ユーク】「グエッ…」

【シリウス】「ユークくん!!」

血が………止まらない…

【シリウス】「ダメだ………私じゃ何も………いや………行けるか?なら…やってみる価値はある…ハイコンピューター!!全ての機械を操作可能にしろ!!」

【トンビ2】「させるかっ!鋭烏賊貫(バード・シャープ・ストライク!!」

【シリウス】「行けーっ!!」

「ゴゴゴゴ…」

【トンビ2】「(リフトが急停止した!?やばいこの距離じゃ止まれなっ!)」

「グチャッ…」

【シリウス】「ハァ…ハァ…」

【システム音】「リフトが強制停止されました」

【シリウス】「再び動き出せ!!」

「ゴゴゴゴ」

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