18話 終呪ユーク③ BlakeDown

「おいユーク!お前どこ行ってたんだよ!おい!!カリドー知ってるか?知らないならやべーな…今職員が総出で探し…」「死んだんだ」

「死ん………は?…死んだ?…おい待て…親しき中にも礼儀ありだぞ…お前虚言吐いてんじゃねぇ!!カリドーがどっかで生きてるかもしれないだろ!!勝手に殺すな!!なんだお前は!!」

「目の前で死んだんだよ…」

嘘なんかじゃない…本当の事なのに…

死ねよ…ルイ………お前!!カリドーが死んだって認めろ!!テメェ!!

人が死んでるってのに!!どうして!!

「ユーク…」「オリーヴェ…」

「心配したよ…何かあったの?」「無理だ」

「え?」「どうせ話したところで信じない…」

「…信じるよ」「嘘だ」「信じてないのはユークの方だと私は思う…」「は?俺が…」

「私を信じてないじゃない!信じるよって言っているのに!!」「………ごめん」

「いいよいいよ…それで何が起きたの」

「カリドーが目の前で死んだ…俺が止めなかったせいで…渋々了承したせいで………」

「え…カリドーが………悪くないよ誰も」

「なんでそんなの言えるんだよ何も知らない癖に」「誰が悪いかなんてのはない…カリドーとユークは少なくとも悪くない…半年…短い期間だったけど私はみんなを信じれた…嘘はつく意味がない………私とカリドーとルイ…1回でも嘘はついた?」「………」

「ルイもきっと分かってくれるハズ…ただ現実を否定したかっただけなんだよ…心では否定したいけど受け入れなければいけない事実…」

「見てたのか?俺とルイが喧嘩してたのを」

「外まで響いてたよ…」

「ごめんユーク」「ルイ…お前もここに…」

「裏庭は俺たちの居場所だ…お前は1回も嘘をついた事がなかった…それは俺らもだ…」

「俺の方こそごめん…カリドーを引き止めれば…」

「だから悪くないよユークは…」

「ああ…お前が前話した復讐をカリドーとやろうとしてたんだろう?」「あぁ…それに無断でやってしまった…」

「良かったよ」「え?」「もしお前が俺らに話してたら俺らも復讐に行って死んでるところだった…カリドーを救えなかったのは残念だけど

俺らが居る」

「………あぁ」

それにしても…なんだ?違和感が………

俺は今…放火魔と!!

だけど体が…動かない………

走馬灯か?コレは…


〜現在〜

「音磁(マグネティッカー)!!」「ブチブチブチッ」「ううああああ!!」

「動くなと言っただろう…一歩でも動いた時点でお前の敗けは確定してる!!」

「ユーク!!」そうだった…俺は今…

放火魔と戦って…今やられている!!

「ドサッ…」

「(動いたら攻撃するという縛りのせいで直接攻撃が出来ない…そうだ大罪7星?って奴に頼ろう)」

「待て!」「君も死にたいのかい?」

「………クソッ!!」「(面倒だが…今の私では無傷のままコイツらを殺す事は出来ない…この苛立ちはまた放火して晴らそう…)」

「グゥッ…」「ユーク!!」ユーク………」


〜7年前〜呪地レテーコスプ

「は?魔法?なぜそんな事を!」

「生かすか殺すかは俺が決める…大統領…貴様が決める事じゃない」

「(この国は腐った………メリクダル…お前はそんな奴だったのか………)」

「とりあえずそのユークには俺の究極の魔法作りの犠牲になってもらう」

「…」

「そうだ…四光星…お前らは呪骨を持ってこい」

「呪骨?」「土地神カルアの遺骨だ…奴の怨念を利用出来そうなんだ」

「(またコイツ言ってる…なんで俺はこんな奴に従わなくちゃ行けないんだ)」

「(どうせ作りも出来ないくせに)」

「(その研究探究力何年前からやってんだ無能…6年間何してたんだメリカス…)」

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