第2話

人だかり。1人を囲むようにそれはできていた。

「お前がやったんだろ?俺は見たぜ」

村人の怒り混じりの声が聞こえる。囲まれているのは女サムライだ。早速占い通り不運な目にあっているらしい。

「私は知りません」

「俺のこのタンコブ見ろよ!お前に殴られてできたんだ」

いつまでたっても終わりそうにない問答が続きそうなので、ここは占い師の出番だ。

「皆さん、自分は占い師です。本当にこのサムライがやったのか占わせください」

とは割って入ったものの、お前は仲間だろう?と聞く耳をもってもらえない。なら、

「でわ、真犯人を皆が納得する形で連れてきましょう」

「占い師、そんなことができるの?」

「はい。占いで、ある程度のカラクリは理解しています。自分が合図したら、あちらの建物の裏にいる人を捕まえてください」

そして、タイミングを見計らって合図を出す。サムライは目にも止まらぬ瞬発力で建物の裏に居た人物を捕まえて皆の前に晒した。

「うそでしょ」

そこには、もう1人、女サムライと同じ姿をした人物が立っていた。

「さて、このそっくりな偽物が今回騒ぎを起こした犯人です。そしてこのそっくりさんは人間ではありません」

村人達がざわめく。

「偽物さん。どうしてサムライに化けて迷惑かけていたか理由を話してもらえますか?」

「何故人間でないとわかった?」

「自分、占い師なので」

「私の姿で話すのやめてもらえないかしら?」

「お前を倒せば俺が本物だ。さっきのやつみたいにぶん殴って倒してやる」

偽物は、自ら犯行をゲロった。もう少し知的に自白させたかったんだけど、今回占い師の出番はここまでですね。

その刀の色を見えた人は居たのだろうか。鍔が鞘に当たるカチンという音は聞こえたが、その時には、偽物は、半分に切られていた。間もなくして、黒いモヤとなり消え去った。と同時に村人たちの声も消え去った。

「とってもすごかったです」

村人がチリジリになった後、見慣れない少年が、サムライに声を掛ける。中性的な風貌なので、一瞬少女のような可愛らしさも垣間見える少年だ。

「あの偽物、前は自分に化けて大切飼ってた羊を全部逃がしちゃったんです」

女サムライは、嬉しそうに羊飼いの少年の手を握り、

「仇はとったよ。これから一緒に行こう」

お持ち帰りした。

占いによると、一緒に行動する方が羊飼いにとっても良運なので、見守ることとする。


宿屋にもどって、1番最初に言うことがあったので、アサシンと姫、女サムライと羊飼いを集めた。

「夜が来る前に出発して王都を目指してください。自分が囮になるので」

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