第3話
占いで出た結果は、姫は狙われている、夜には刺客が多数やってくる、雨が降るの3つ。
姫の首にかかっていたネックレスの宝石を狙うように仕組まれていたのも占いで分かったので、その宝石を預かり、自分だけ村に残った。
雨が大地を打ちつける音が大きくなってきた。そして、既に奴らに囲まれているだろう。
「宿屋の亭主殿、危険ですので絶対に外にでないでください」
まだ、起きていたガタイのいいオッサンにそう言い残して宿を出る。
ただ逃げればいい訳ではない。下手に隠れると村人達に危害が及ぶ可能性もある。慌てて逃げてしまってこの宝石を置いていったことを気づかれると、別の方法で姫を狙われる。ならどうするか。
まずは、ある程度距離をとって、ワザと見つかる。
そして、逃げるふりをして、こちらを追いかけさせる。そして隠れる。これを数回繰り返し、最後にこの土地にいる珍しい夜行性の鳥、この鳥に宝石を持っていかせる。この夜行性の鳥は宝石などの光る石を好む習性があるので、手に入れたら巣に一旦もどり、コレクションする。巣は近くの森の中にあるはずなので、宝石をもった鳥と同時に自分も森に入る。
全ては占いで見えた通り。自分はその後、気づかれないように森から出て村に戻る。奴らは宝石を探して、森を彷徨うだろう。あの鳥の巣は見つけにくいので、時間稼ぎにもなる。あとは、ずぶ濡れで寒いので風呂にでも入ろうかな。その足で宿に戻った。
「お風呂入ってもいいですか?」
宿屋のオッサンに尋ねる。
「構わねぇが、あの数の追っ手をまいたのか?」
「はい。自分は占い師なので、どうにか」
「すげぇもん見してもらったよ。あんたのこと気に入ったぜ。よかったら占ってくれよ。金は払うからさ」
オッサンにえらく気に入られてしまった。
宝石を狙った刺客ということは、城の中に敵がいる可能性が高いですね。このままもどっていいものか、とりあえず占いましょうかね。
今からだと、王都でしか、合流は無理そうですね。想像以上に敵は強大ですね。
「困りました」
「どうしたんだ?」
王都になるはやで行きたいとオッサンに話してみると、
「なら、明日の朝、俺が馬で送ってやるよ」
宿屋のオッサンが仲間になった。
占いで見えていた訳じゃないですよ、この展開は。
ほのぼの @akatanuki
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