第11話 オーラ・リヴェンジ

 六角堂地下・封印の間。

 オーラ力に満ちた気配が重く空気を圧迫する中、成田三郎と杏花は“始まりの装置”の手がかりを探していた。


 その時——地下に響き渡る冷たい笑い声。


「よう、三郎……こんなところで再会とはな」


 現れたのは、かつて三郎を中学時代にいじめていた五人の男たち。

 だが彼らの姿は変わり果て、量子兵装と黒いオーラに身を包んだ“妄想テロリスト”へと成り果てていた。


 彼らの名は、《五重因果》と呼ばれる破壊集団。

それぞれが三郎の記憶の中に刻まれた痛みと屈辱から構築された、妄想武装兵。


 第壱因:タカクラ・リュウジ

《暴力の再定義者》

 拳に宿したオーラで因果を逆流させる男。三郎に最も暴力を振るった張本人。


 第弐因:マブチ・ケンゾウ

《無視の支配者》

 存在を他人から完全に消す能力を持ち、影から三郎の尊厳を削り続けた。


 第参因:ニシオ・マコト

《嘲笑の呪詛師》

 言葉で人の精神を蝕む。三郎の作文を晒し笑い者にした過去を持つ。


 第四因:ヨネザワ・サトル

《情報操作の戦士》

 SNSを使った“情報妄想攻撃”で、現実と虚構の境界を操る。


 第伍因:カサイ・ジュン

《記憶捏造の錬金術師》

 三郎の記憶に偽の罪を植え付け、教師や友人すら信じられなくさせた張本人。



 杏花が震えながら問う。


「彼ら……現実に存在する人間なの?」


 三郎は静かに首を振った。


「違う……これは、俺の記憶の“闇”が具現化した存在。

 でも、現実を壊せるほどのオーラを持ってる。つまり……ルシファーの手先だ」


《クオンタム・ナリタMk-II》が再び三郎の体に宿り、戦闘形態に移行する。


「だったら、決着をつけてやるよ。過去に敗けたままの俺じゃない。

 これは——妄想の復讐じゃない、“再定義”だ!」


---


次章予告:《虚構の武将・秀吉、降臨!》


 五重因果との激闘のさなか、上空を裂いて“黄金の鷹”が現れる。

 異世界から来た男、その名は《豊臣秀吉=ゼロ》。

 語られるのは、並行世界羽柴=フロンティアでの第一次オーラ戦争、

 そして彼を導いた“初期接触者”イオリの失われた記憶——


「これは天下統一の戦ではない。

 世界を“美しい妄想”で染めるための戦だ!」


 暴かれる“装置の正体”、そして“ルシファー”の真の目的とは?

 次回、《オーラ・シンギュラリティ》——現実が妄想に屈する、その一歩前。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ダミーネーター 鷹山トシキ @1982

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る