第4話 歴史1
1000年以上前の話だ。あるモノづくりが好きな兄妹が居た。
兄妹は、とある領主の子どもで裕福な暮らしをしていた。しかし、当時は貧困の差が激しく平民の暮らしは苦しかった。元気のある男は、全員徴集されていたからだ。
女一人で家を切り盛りしている人々を見て兄妹は自動人形を作ることにした。何年の試行錯誤をし人形の形だけは作ることが出来たが軽やかに動かすことは出来なかった。そんなある日、兄は精霊を出会う。その精霊は、精霊女王の娘だった。そして、2人は恋に落ちた。精霊は、兄と契約を結び兄弟が作っていた人形に憑依した。人形は動き出し、会話をすることも出来るようになった。兄弟は、人形を量産し助けが必要な人々に渡した。自動人形は、魔力と精霊と契約を結ぶことが出来れば動かすことが出来る。こうして、自動人形は魔術人形と名前を変え人々の暮らしを豊かにした。
そんな中、人形に目を付けた国々は、魔術人形を戦争の道具にした。
通常、精霊との契約は召喚術を用いてその呼びかけに反応した相性の良い精霊が召喚される。主の思想と違えばその場で精霊は契約しないを選択することが出来る。契約すると1年の更新期間までは主の思想にそって行動するのだ。
さらに、帝国は召喚呪術を生み出した。召喚する術者より格下の精霊を無理やり呼び出して契約するのだ。精霊は、主に逆らえない。精霊は無理やり戦わされた。意志と反する行動は精霊にかなりの負担を与えた。消滅する精霊、暴走する精霊が生み出された。兄弟と精霊は嘆き悲しんだ。そこで、兄弟は最強の7体の魔術人形を作りだした。7体の人形は、ダイヤモンドなどの硬い鉱物や最高峰の魔術石や精霊の力を高める精霊石、7体それぞれに願いを込めてあらゆる魔法宝石が使われた。
そして、精霊は精霊女王に話をし、優れた能力の7人の精霊たちの魂が憑依させた。
第1人形 ランギョク
第2人形 コンゴウ
第3人形 モルガン
第4人形 ランショウセキ
第5人形 スファレライト
第6人形 シャリン
第7人形 ルリラズリ
人形だけでは、起動しないため兄弟が信頼する7人の魔術師に託した。
こうして、7体の人形と魔術師は戦争を終結させたのだ。
そして、7人魔術師は4つの国を創った。平和を確信した7体の人形は眠りついた。
7体の人形は、平和を守るために創られた。そのため、平和が守られるか主の死、能力を使い切れば機能が停止する。
しかし、それから100年後第2人形が目を覚ました。
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