名状しがたき君と神話と、その封印の釘について

神さまが日常生活に溶け込み、人々と普通に暮らしている地域：安合市。そこで暮らす高校生の少年：祐介は人と話すことが苦手で、神さまとばかり触れ合ってきた。
ある日、安合市は快晴の中の豪雨という異常気象に見舞われるの。神さまのしわざかと思う祐介だったが、ふと安合市上空を、かつて自分を見守ってくれたお姉さんのような存在でありながら縁を切られてしまった川の神さま：瑞波が狂乱しながら飛び回っているのを目撃する。
焦った祐介は思わず家を飛び出し、瑞波が落下した地点を目指す。そこで瑞波と再会するも瑞波は狂乱状態にあり、祐介に対し牙を剥く。逃走する祐介は、かつて安合市を襲って封印され、今も祭られているという邪神の神社を目指した。
そこでかつて邪神でありながら時を経て神さまとなった少女：空鞠と出会う。祐介は安合…続きを読む