第7話 のじゃロリ剣に介護してもらうことにしてみた
ところで。疑問に思って聞いてみた。
「俺の世界の知識だと、魔力ってのがあってそれを持ってる奴が魔法を使えて、魔力が切れると魔法が使えなくなんだけど、その辺ってどうなんだ?」
俺の知識っつーか、友達の知識だけど。
俺の質問を聞いていた周りの連中が顔を見合わせた。
『魔力はわからんな。使えん奴は使う機能が無い、としか言えんし。我は我の遣い手がいる限りは魔法が使えなくなることなどないぞ!』
とゼロエロがキッパリ言った。
ふーん、魔剣は装備できる奴がいれば魔法は使い放題なのか。
「……私も魔力はわかりません。『使えなくなる』というより、集中力が切れたり疲れたりして失敗することはありますね」
ラクシャリーさんも答えてくれた。
ラクシャリーさんの答えに皆同意するようにうなずく。この世界じゃ魔法は使い放題なのか。
「魔法の訓練の時、使えなくなりましたけど……」
と、誰かがコソッと呟いた。
え? って思ってソッチを見たら、もやしっ子の見本みたいな細い奴が、続けてボソッと言った。
「……ずっと杖をまっすぐ向けなくちゃいけなくて、腕が上がらなくなったので……」
「鍛えろよ」
思わずツッコんだ。
魔力尽きたんじゃねぇよ、筋肉がないせいだよ!
――きっと鍛えた魔法使いは無双するんだろうな、でもこの世界でそんなん無理だろうな、身体を鍛えるのが嫌で魔法が上手くなってったとしか思えねーもんな、って俺の中で完結した。
デモンストレーションは終了した。
破壊された的の残骸を魔法で片してるのを見るとスゲー! って思う。
……魔力が関係ないなら俺もいつか使えるようになるのかもしれない、ってちょっと期待してる。
あ、でもゼロエロが『使えない奴は使う機能が無い』っつってたか? ま、でも期待はしとこ。
片付けをボーッと見てたらラクシャリーさんと他数人が寄ってきた。
「そういえば、介添人の話ですが、そろそろ候補を紹介しようかと思いまして」
ラクシャリーさんに言われた俺は、手を横に振った。
「あーそれ。とりあえずはいいや。ゼロエロに頼むから」
威張るほど魔法が使えて、オマケに使い放題なら、ゼロエロがいればいい。コイツなら疲れるってこともないだろうし。俺以外にゼロエロを(物理的に)持てる奴はいないみたいだから他の奴にくっついていくこともないだろ。
……って考えていたら、ゼロエロが抗議した。
『我、魔剣ぞ? なぜにお主の介護をせねばならんのじゃ?』
「魔剣だから魔法が使えんだろ? よろしくな!」
俺が言ったらゼロエロはブチブチ愚痴っていたが、結局了承した。
ゼロエロは何気に高性能だ。なにせ俺の言葉……世界共通語じゃなくて国独自の言葉を使っても理解出来て、相手の言うことも翻訳してくれる。マルチリンガルってヤツだな!
ドアの鍵の開閉も出来るし、洗濯も出来るってことなんで、ならコイツでいんじゃね?ってな。
名案だろ? 雇う金が浮くな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます