中学生の太郎くんが惨たらしい形で事故死した。 この事故はニュースでも報道され、警察は小学生の頃に同級生であった生徒達に事情聴取を行うことに。 ある一人の女子は太郎くんの突然の死を「不思議な感じ」と評しながら、当時の話をし始める……・ この作品はホラーなのであるが、非常に特徴的な部分がある。 それは「何もなかった」という点にある。 文章を読むだけでは、ごくごく一般的な小学校時代の供述でしかない。 しかし、その中に含まれた無垢の棘とでもいうべき表現が読者をぞっとさせる。 何もないからこそ、怖いのである。
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