概要
首筋を太い指が這う。私を優しく見下ろす黒曜石はたまに酷く濁って見える。
自分が望んだ未来が視える高校1年生の令嬢、虹條ゆの。
しかしその能力の全ては虹條財閥の繁栄のためだけに存在しており、ゆのは心の底から、自分が特別であるということを嫌悪していた。
高校生になって初めての初夏。
知らない場所。鮮血に塗れた刃。
幼い頃に未来視が発現せず、虹條家に居場所がなかったゆのが、突然視えた人物を救うことで人生が動き出す。
虹條家の少女を代々守り続けている、関東最大勢力の暴力団組織。
黒神会の被検体、黒神幽と共に──
励みになります。本当に。
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