第四話やっぱり食堂はうるさい(イライラ度100%)

ちょうど空いてる席に座って役職持ちの奴らがくる前にさっさと食べようとしたら。




ガチャ




「あれー、今日はすごい静かだねー瑠樹ー」


「そうだねー羅樹ー」


「それより早く昼食をとって姫を探しますよ」


「www、待って待って副会長から姫って呼ばれてんのその子www」


「いや紫藤の呼び方は何もおかしくない。お前らもあれをみたら腰を抜かす...ぞ...」




   「「いたーーーーーーー‼︎」」



「姫...あっいえ君の名前をお聞きしても?」


(このオムライス美味しい。定期的にこの食堂こようかな)



「なぁ、おま...君、よければ私たちと一緒に昼食を取らないかい」


ざわざわ


「会長が、敬語使ったよー瑠樹ーー‼︎」


「怖いよーー羅樹ーー‼︎」


「...い....もち...わるぅ...」


「テメェら...君たち少し静かにしてくれ。彼らは少しお転婆なんだ」


生徒会    (ぞわぞわ)



「それで君の名前は?」



チッ



「さっきからうるさいんですけど‼︎。僕に話しかけてこないでください」(イライラ度

100%)






      「「「「へぇ?」」」





「はっ、しょっ食事の邪魔をしてごめんねー。俺の名前は綺堂 奏多 (きどう かなた)生徒会の会計だよー。ところで君の名前は‼︎」


「あー‼︎カナカナフライングずるい‼︎僕は神楽 瑠樹(かぐら るき)生徒会の庶務だよー‼︎」


「そして、僕は神楽 羅樹(かぐら らき)生徒会の書記だよー‼︎」


「「僕たち双子なんだー‼︎」」


「ぉれ.....静波...そぅた...しょき.....よしく....」


「失礼彼は、静波 颯太(しずなみ そうた)生徒会の第二書記です。私は紫藤 時雨 (しどう しぐれ)生徒会副会長です」



「お...私の名前は西園寺 蓮(さいおんじ れん)

生徒会長だ。気軽に蓮と呼んでくれ。ところで君は転校生かな?」



「はっ?何言ってんだ、僕は普通に入学してテメェらの長ったらしい学園説明も聞いてたぞ」


「えぇ、入学式に君みたいな美人いたっけ⁉︎」


「wwwじゃあ、会長の本性バレてんじゃんwww」


「いや、あのえっと...俺のことより君の名前を」


「あぁ、会長の一人称なおったよー羅樹ー」


「でもー、僕もこの子の名前気になるよー瑠樹ー」


もう食べ終わったからさっさと帰りたい。名前くらいさっさといえばいいか。


「一年S組 白崎 雪華、じゃあもう僕行きますから」


「ちょっと最後に少し話を...」


バアァン


「ダーリン達♡待たせてごめんね♡みーたんが来たよ♡」


「おい、俺にくっつくな、雪華待って‼︎」




よくやったボンレスハム今のうちにサッサっと逃げよう。ふと後ろを振り返ったら。



ブチュ




「「「「...ギィアーーーーーーー」」」」


あのボンレスハムが会長の頬にキスした。やばい吐きそう。会長も顔を青ざめて呆然としている。


「お、おぞましいね...羅樹...」


「す、すぐに逃げよう瑠樹‼︎」


「大丈夫だよ会長‼︎会長の代わりに俺が雪華を幸せにするから‼︎」


なぜか僕の名前を出しつつ、生徒会の方達(会長を除く)はボンレスハムから離れていった。



「おい、奏多ふざけんな‼︎あいつは俺のもの...あっ、雪華これは違くて...」



「キモッ....」 (ボンレスハムが)


「へぁッ?....」


会長はなぜか更に顔が青ざめているが、これ以上カオスと化したこの食堂にいたくなかったのですぐに逃げた。

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