第三話なんか全員おかしい?
「ふぁッ、ア〜〜〜、もう朝かー」
今日は、僕が初めて変装なしで登校する日だ。
「ふぅーーやっぱり変装なしのほうが楽だなぁ」
「あの子転校生かな?ヤバいくらい美人」
「王道キターーーーー‼︎」
「ちょっ、ちょっとトイレ」
歩いていると沢山の人たちが僕を見る。やっぱり僕の髪の色って珍しいのかな。?
ガチャっ
「「「.....‼︎」」」
あれっ、なんか今日の教室静かだなぁ。
「おうー、お前らー今日は随分と静かだなぁ...へぇッ...なんで君が⁉︎」
ん、なんで先生が驚いてるんだろう。
「伊野上先生、さっさと授業始めてください」
「その声に、その席...まさかお前「地味ユキ」か‼︎」
僕は、変装している時見た目が地味なのに名前が可愛いことから「地味ユキ」とあだ名をつけられ、担任にすらいじられている。
「そうですけど今更気づいたんですか」
「...まじか.....オレもっと真面目に教師やっておけばよかった....いやいやまだ挽回できる覚悟しておけ雪‼︎」
「気安く僕の愛称呼ばないでください」
「あ...すまん.....雪華」
ふん、僕の愛称を呼んでいいのは家族だけなんだから。ていうか下の名前でも呼んでほしくない。
.....
「...じゃあこの問題をー雪華解いてみてくれ‼︎」
「.....3xです」
「正解だ‼︎さすが雪華天才だな‼︎」
そう言いながらこの「クソホスト」が僕の頭を撫でようとしてきた。
パシッ
「だから、僕に気安く触れようとしないでくれませんッ‼︎」
「せ、先生ッ、トイレ行ってきます‼︎」
このクソホストといい、昨日のボンレスハムといい、僕が声を出すだけでトイレに行くクラスメイト達にイライラしていた。
キーン コーン カーン
「おっと名残惜しいけどあ別れだ、ごめんね雪華‼︎」
「「「きゃーーーーーーーーーー」」」
そう言いながらクソホストが泣きそうな顔をして教室を出ていった。
それから2時限目から4時限目の先生達が僕を見るたびギョッとした顔をしてみんなトイレへいった。僕の顔って吐くほどブサイクなのかぁー。早くメガネとウィッグ届きますように。
やっと4時限目も終わり弁当を取り出そうとしたら。
「やべ、忘れた....」
今日の卵焼きは、自信あったのになぁと思っていたら。後ろから「ねぇ」と呼ばれて後ろを向いたら。
「俺、織紙 風狼 (しきがみ ふうが)君の名前は?」
そこには真っ黒な髪を月にぃのようにウルフヘアだがハーフアップにしてある。瞳はカラコンなのかわからないが真っ赤だ。
「なんであんたに教えなきゃいけない訳」
「...!?」
今イラついてんだから話しかけてくんな。
「じゃあーー‼︎俺に教えてよ‼︎」
食堂に行くために教室から出ようとしたらショートの青髪に、同じく青い瞳をもったいかにも自分がこの世界の主人公だっていうぐらい輝いている奴が目の前にたった。
「俺は関原 優斗(せきはら ゆうと)よければ今日から俺と友達に....」
シュッ
僕が不機嫌な顔をしてても話しかけてくるこいつはブラックリスト入り決定だ。
そのまま、僕に付いてきた二人をなんとか撒き食堂に着いた。
ガヤガヤ
ガチャ
「「「「.......⁉︎⁉︎」」」」
おっ、よかった今日は役職持ちの奴が誰もいない。静かなうちにサッサっと食べよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます