第89話

ーーーエマの誕生日をぶち壊す様な真似はしてはいけねぇ。


それは脳みその足りねぇ俺にでも分かる。


だからキョーコさんが迎えに来てからコウキも野々村夏実も"普通"に戻ったし、俺も…正直こいつらみたいに直ぐに"普通"になる事は出来なかったが、エマが起きる頃には頭を何とか整理して"普通"に戻った。



整理した、というよりぐちゃぐちゃのまま脳みそにしまい込んだっつー方が正しいかもしれねぇ。

正直何も納得いってねーしイラついてっけど。



「ゆう、あーん」


「あ?ーーーおま、多く取りすぎだろケーキ!!!!一口ではいんねぇよ!!!!」


「あーーん!!」


「んぐ!!!!!」


「きゃははは!!ゆう口クリームだらけだぁ!!!!」


「てめー!!!」



こうやって笑ってるエマに免じて今は、耐えようと思う。




「エマ、乱暴な事しないの」


「らんぼうじゃないもん!!」


「大谷さんすみません、ティッシュどうぞ。」



ーーー震えながら俺の腕を掴んだこいつの気持ちも、組んでやろうと思う。




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