第71話

「こんな田舎やぁね。用事があってしょうがなく帰ってきたらあんた達に会っちゃう程狭いんだもんね、この街。」



「てめぇ…」



そいつの目の前へ足を運ぼうとした俺をコウキが止める。



「やめとけ。」



コウキの一言に、そいつはクスッと笑い、



「そうね、その通り。やめといた方が良いわよ。ーーーっていうか、優あんた、自分を産んでくれた親に向かってなんて態度なの?」



馬鹿にしたように聞いてくる。



「産んでくれなんて頼んでねぇ」



怒りで自然と震えてくる手を強く握り気持ちを抑える俺。



そう、目の前にいるそいつは



俺の母親。


他の男と家を出て行った、なのに離婚はしねぇ、意味不明のクソ女だ。



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