第60話

デパートでエマのドレスを借りた後、ケーキを取りに行く予定だ。

その辺りでエマは一回疲れて歩かなくなるだろう、という俺達の予想。

そこで、エマの為に午前中で仕事を切り上げてくるらしいキョーコさんが帰りは駅まで迎えに来てくれる事になっていた。



これでもしエマが寝てしまっても、背負いながら帰らなくても良い。

エマは確かに子供で軽いが、流石にこの距離をおぶって帰るのはしんどいと思っていた為、キョーコさんの提案には本当に助かった。



「なっちゃん、デパート入ってみたい!」


野々村夏実と繋がれた手をぶんぶん振りながら言うエマ。


「うん、いいよ、入ろうか。」


「やったー!!!」


元から入る予定だけどな。

自然と笑みが溢れてしまう。


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