第59話

「あれ?コンビニ行かないのぉ?」



いつもアイスを買うコンビニを通り過ぎた俺たちをエマは不思議そうに眺め言った。



「今日は駅前までお散歩してからね」


「お散歩?!駅までえんそく?!」


「そうだエマ、遠足だ。」


「やったー!!!えんそくだえんそくー!!!」


「今日はエマちゃんのお誕生日だからね!」


「うん!!」



作戦に全く気付いてないらしいエマ。

俺達はそんなエマを見つめた後、自然と三人で目を合わせ、少し笑った。



野々村家から駅までは近い、とは言えねぇけど、そこまで遠い距離でもない。

遠足、と言うほど遠い道のりではないが、エマにとっては充分大冒険の様らしい。



この間、駅前のデパートに、子供のドレス貸出も兼ねた服屋があるのを見つけた。

今日はそこへ向かう。



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