第24話

いや、でも普通あり得ねぇと思うよな。

クソみたいにモテるコウキがこんな女に惚れるなんて誰も想像する訳がねぇ。


コウキの横顔を見ながらそんな事を考えていると、



「大谷さんもどうぞ」


と野々村夏実がおにぎりを渡してくる。


俺はそのおにぎりを受け取りながら「俺の具は何だよ?」と問いかけた。



「たくあんです」


「あ?」


「たくあんですってば。」


「あ?俺別にたくあん好きって程じゃねぇんだけど?」


「え?」


「あ?」


「何で大谷さんの好物をおにぎりに入れなきゃならないんですか?」


「は?!」


「え???」


「じゃあコウキは何だよ!!!」


「え?」


「何でこいつのおにぎりは好きなモン入ってんだよ!!!!」



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