第6話

「…まぁ、確かに関係ないですね。」


俺の言葉に頷きながら、実際は関係大アリの野々村夏実がキッパリ言う。


「だからエマも気にすんな。」


「ええ〜、だって…」


「だってもクソもねぇ」


「だって、ゆうが可哀想」


「あん?」


「ゆう、痛そうだもん…」



そう言って俯くエマ。

心配してくれるのは嬉しいが、お前さっきその痛そうな頰に鉛筆ブッ刺したろうが。



「コウキもケガしてんだからお互い様なんだよ」


「お互い様ってなぁに?」


「引き分けって事」



エマは「ふぅん」と納得いってないような返事をする。そこに野々村夏実が本物の救急箱を持って現れ、



「ーー関係ないとは言え、手当くらいはした方が良さそうですね。」



と湿布を取り出した。



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