第107話

エマに引っ張られたまま居間に入る。


「よ、優。」


既にコウキがあぐらをかいて座って居た。


「おー。」


俺は短く返事をしながらエマの横に座った。

エマはコウキの隣に座ったので自然と俺とコウキでエマを挟む形になっている。



「エマちゃん保育園ではもう折り紙習ってるんだね?」


「うん?折り紙?」


「鶴、優に作ってあげてたでしょ?」


「あー!つる!作った!」


「優めっちゃ喜んでたよ?」



コウキがわざわざ俺の前でそんな事を言う。


「コウキてめぇ余計なこと言うな!」


止める俺に振り返ったエマ。


「なっちゃんに教わったんだよー!せんば?つるさんって言うの作ると優が元気になるって言ってたから!」



「あ?千羽鶴だぁ?」



「うん!!!!」


「千羽もなかっただろ?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る