第98話

ーーで、今に至る。



風邪も治って今から野々村家に向かう所だ。




校門を出る途中、2人の女子生徒に話しかけられた。




「あ、あの優くん!!」



「…あ?」



「あの、たまたま見ちゃったんだけど」



「……あ?」



「ってか、たまたま聞いちゃってもいたんだけど!!!」



「……あ?」




「私達も、優くんと同じ専門行くと思うんだけど!!!!」





ーーーそこでなんとなく気付く。


見てたっつーのは俺が進路指導室に入るのを見てたっつー意味で、

聞いちゃったっつーのは、俺が進路指導室で駅前の専門学校に行くっつってた会話を聞いてたっつー意味なんだろうと。




「あーそうかよ」



だから何だよ、この一言に限った。


俺は短く返事を返すとそのまま女子生徒を横切って校門を抜ける。



…いや待てよ?



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