第97話

「専門学校も色々あるからパンフレットを見てどこに行くか考えてみてね。」



「ーーーこの辺にある所がいいんすけど」



「あるにはあるけど、他にもーーー」



「あるならそこにします」



「大谷く」



「そこで。」



「……」



「そこのパンフレットだけ欲しいんすけど」



「……」




担任はまた何か言いたそうだったが、また諦めたらしい。

静かに「先生、駅前の専門学校のパンフレットありますか?」と進路指導担当のセンコーに声を掛けた。


「ありますよ、ええと…」担当のセンコーは椅子から立ち上がり、奥の方からパンフレットを持ってきた。



「これだね、どうぞ。」


「ーーどうも。」


「あと、一応資料も持ってってね。」


「どうも。」



俺はパンフレットとプリントを受けると、教室を後にした。



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