第67話

「大谷さん、これエマから預かりました。」



ベッドに潜りっぱなしの俺、っつーか、普通にもう起き上がれるし歩けもすんだけど二人を見て完全に不貞腐れていてベッドに潜ってただけ、の俺に熱が出て2日目の金曜に夏実が声を掛けてきた。



「…あ?エマ?」



布団から顔を出し、夏実を見る。



「折り紙で鶴を作ったみたいです、後、手紙も。」



夏実はそう言って小さい袋を俺によこした。



中を見ると、ピンクと黄色と青と鶴、そして2つに折りたたまれた画用紙みたいなもんが入っていた。



「早く元気になって欲しいなって、言ってましたよ。早く会いたいって。」



ーーーエマ…



傷心中の俺には完全に来るもんがあった。


ガラにもなく、鼻がツーンとする。



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