第5話 意志なき剣と、歩き出す決意
宿屋の裏庭に設けられた簡素な訓練場。
使い古された木柵に囲まれたそこは、冒険者たちにとって朝の儀式とも呼べる習慣の場だった。
朝露に濡れた草の香りと、肌をかすめる冷たい風の中、レオンは木剣を握っていた。
呼吸に合わせ、静かに剣を振る。
その動きは淀みがなく、足運びも正確だった。剣筋には乱れがなく、流れるように美しい。型を守ることにおいて、彼の剣は申し分ない精度を誇っていた。
だが、ふとした拍子に、自分でも分かってしまう。
その剣には足りない。
敵を断つ覚悟。追い詰められた獣のような迫力。そういったものが、決定的に欠けている。
(稽古でなら通用しても……実戦では通じない。今の俺の剣は、まだ)
幼いころから叩き込まれた剣術。実家は代々続く騎士家系。
父は剣に生き、兄はその跡を継いだ。
(父上の剣は、重かったな……)
思い出すのは、背中ばかり見せていた父の姿。
無口で、感情を語ることも少なかったが、その剣には重さがあった。
兄の剣はまっすぐだった。何の迷いもない。
だからこそ、レオンはその道を選ばなかったのかもしれない。
──だが、今の自分にはもう魔法もない。
剣しか残っていない。
「おはよう、レオン」
静かな声が届いた。
マルヴェインが訓練場の入口に立っていた。
白いクロークの裾を軽くはためかせ、手には木剣。顔には一切の感情が浮かんでいない。だが、目の奥には冷静な光が宿っていた。
「今日は私が相手でいいんだよね?」
「ああ。頼む」
短く答え、レオンは木剣を構え直す。
柵の外では、ガルザンが腕を組みながら立っていた。斧は持っていないが、気配は抜けていない。
「へえ、今日の相手はマルヴェインちゃんか。やれやれ、容赦なさそーだな」
軽口を飛ばす声が届くが、レオンはそれに応えず、構えを深める。
マルヴェインが一歩、前に出た。
ふわりとした足取りで、まるで風に乗るような滑らかさ。
しかしその構えは鋭い。全身に隙がなく、剣の先端がほんのわずかに揺れる。
(……本気だ)
木剣同士とはいえ、彼女の立ち方には、間違いなく戦う者のそれがあった。
「──いくよ」
一言。
次の瞬間、レオンは踏み込んだ。
踏み込みから斜め袈裟。
刃先は狙い通り、マルヴェインの左肩へ。
だが、木剣が触れる直前、彼女はするりと上体を退け──
「ッ……!」
木剣が空を斬る音がした。
マルヴェインの反撃が早い。
木剣の柄でレオンの側頭を打とうとする動き。だがレオンは瞬時に下がり、腕でそれを防ぐ。
二手、三手と斬り結ぶ。
剣がぶつかり、乾いた音が響く。風が舞う。
レオンの攻撃は正確だ。無駄のない足さばきで間合いを制し、的確なタイミングで斬り込む。
だが──それをマルヴェインは全て受け止め、流す。
(かわされる……いや、見切られてる!?)
攻撃の意図を読まれている。
動きが早いわけではない。力が強いわけでもない。
だが、彼女は戦いを知っている。
どう動けば、どこに重心が来るか、どの瞬間に剣を差し込めばいいか。身体が理解している。
それは、レオンにない勘だった。
「ッ──まだだ!」
レオンは再度、低く構えて突き出す。
木剣の先がマルヴェインの腹部を狙う。だが──
パシン。
軽い音とともに、剣が打ち落とされる。
そのまま、マルヴェインの木剣が首筋に触れる寸前で止まった。
静寂。
呼吸音だけが響く。
「……終わりにしようか」
淡々と、マルヴェインが言った。
レオンは一歩、後ろに下がって剣を下ろす。
「……ありがとう、付き合ってくれて」
息を整えながら、自然と礼の言葉が口から出る。
マルヴェインはそれに軽く頷き、柵の外へと歩き出した。
「……前衛に大事なのは直感だ。ナメられたら殺せ。舐めてくる奴には、こっちが先に牙をむかねえと、食い殺されるだけだ」
ガルザンの言葉が、背後から聞こえる。
レオンはただ、黙ってその言葉を噛みしめた。
(俺の剣は、まだ……戦うための剣にはなっていない)
魔法を奪われた今、残されたものは剣だけ。
だが、その剣にまだ斬る覚悟が足りないのなら──
(なら……それを、これから身につけるしかない)
訓練場の隅、木柵にもたれかかるように腰を下ろし、レオンは汗を拭った。
冷たい朝の空気に、体の熱がゆっくりと冷やされていく。
先ほどの木剣の応酬が、まだ筋肉の奥で震えている。
「……君の剣は整ってる。でも、それだけだよ」
少し離れた場所に立っていたマルヴェインが、静かに口を開いた。
レオンは肩越しに彼女を振り返る。
相変わらず、表情に大きな変化はない。
けれど、声の端にあったごくわずかな揺れが、耳に残った。
責めているわけではない。
ただ、正直な感想を述べただけなのだと分かる。
「……分かってる」
レオンは短く返し、視線を剣に落とす。
鍔のない木剣。剣身に浅い傷がいくつも刻まれている。
この数日で、どれだけ振ったかは分からない。
けれど、その努力が、そのまま強さに繋がるとは限らない。
「……あの頃は、魔法の方が性に合ってた。距離を取って、状況を読んで、火力で押す。手札も豊富だったしな」
「今は?」
「もう、使えない」
呪いのせいだ、とレオンは言わなかった。
言い訳のようになる気がした。
力を奪われた。才能を失った。未来を歪められた。
それは確かに事実だ。だが、その喪失にばかり囚われていても仕方がない。
「だから、剣をやる。……前に出て、切り拓く方へ」
それは、決意のように聞こえた。
マルヴェインは何も言わなかった。
ただ、レオンの言葉を受け取るように、小さく目を伏せた。
その横顔を見て、レオンはふと口を開く。
「お前の剣は……鋭いな。動きも、呼吸も、どこか馴染んでる感じがする」
「昔から剣術も魔術も、両方学ばされてたからね。……貴族の嗜みとして。実践よりも、儀礼や護身術の一環だったけど」
「……ああ、そうか」
レオンはその言葉に、少しの違和感を覚えた。
あの斬り込みは嗜みで済むものじゃない。
もっと深く、もっと実地の中で身に付けたような……そんな実戦感覚があった。
だが、それ以上は踏み込まなかった。
彼女もまた、過去の何かを背負っている。
レオンがそうであるように。
「……なら、私が後ろに回ろうか」
唐突に、マルヴェインがそう言った。
「……え?」
「レオンが前に出るなら、私が後ろを支える。私は魔法も扱える。攻撃も、補助も、ある程度はこなせる」
「だが、お前は……今まで前衛として」
「それは、私の背中を支えられるのがキミだったから」
マルヴェインは淡々と言った。
「今は違う。キミが前を望むのなら、私が位置を変えるべきだと思う」
レオンは返す言葉を失った。
それは──戦術的な判断のようでもあり、何かもっと個人的な感情のようでもあった。
けれど彼は、それを掘り下げることはしなかった。
ただ、剣を握った手に、少しだけ力を込めた。
「……すまない。助かる」
そう言って立ち上がると、まだ微かに震えている足に気づいた。
さっきの鍛錬が、思っていた以上に効いていたらしい。
マルヴェインはそんなレオンを見て、ほんのわずかだけ、目元を緩めた。
だが、それに気づいた者は、そこにはいなかった。
◾️
宿の食堂に入ると、湯気の立つスープの香りが鼻をくすぐった。
木の温もりが残る丸テーブルの上には、焼き立てのパンと、湯気を立てるスクランブルエッグ、そして素朴な野菜スープが並んでいた。
いつもながら、リーナのリクエストでパンは特注だ。宿の女将に頼んで、朝一番で焼いてもらっている。
「やっぱこの香りがないと朝が始まんないわー」
リーナがパンにかぶりつき、口元にバターをつけながら幸せそうに目を細めた。
「糖分依存症か……」
レオンが椅子に腰を下ろしながら呆れ気味に言うと、彼女は涼しい顔で肩をすくめる。
「いいじゃん、日々の癒しってやつよ。……で、二人は何してたの? ずいぶん長く訓練してたじゃん?」
「レオンが木剣でガチ稽古してたんだよ。ほら、ほっぺ赤くなってる」
ガルザンがスプーンを片手にニヤニヤと笑いながら言う。
確かに、レオンの頬にはわずかに紅潮が残っていた。先ほどの鍛錬が、思った以上に体に残っている。
「ふーん。やる気あるのはいいことだけど、前衛なんて簡単じゃないよ? 一発で死ぬ可能性ある立ち位置だからね」
「……分かってる。けど、俺は……もう後ろに逃げたくない」
パンをちぎりながら、レオンは素直にそう言った。
リーナも、ガルザンも、その言葉に目を見張った。
特にリーナは、ぱくついていたパンを手から離し、まじまじとレオンの顔を見た。
「……覚悟、決めたんだ」
「ああ」
短い返事。でも、それだけで十分だった。
「まあ、実際あんたは盾って感じじゃないけどさ。技術面はリーナとあたしがフォローできるし、正面突破型の編成も一度は試してみたかった」
ガルザンはそう言って肩を回す。無邪気なようで、仲間の意志にはしっかり寄り添うタイプだ。
一方、リーナは少し考え込んでから、ちらりとマルヴェインに視線を送った。
「で、マルヴェインは後ろに回るって話、ホントなの?」
「ああ。私が後衛に回る。魔法は一通り扱えるし、補助と広域攻撃を織り交ぜれば、展開に幅も出る」
「へー……なんか、すっごく意外」
「意外?」
「うん。マルヴェインってさ、ずっと前って感じだったし。誰よりも先頭にいる、みたいな」
その言葉に、マルヴェインは静かにスープを口に運んだ。
レオンは何となく、目を逸らした。
リーナの言葉に否定はない。ただ、あまりにも真っすぐすぎる。
「それにしても……魔法も剣も器用にこなす奴って、だいたい厄介なんだよなぁ」
ガルザンがぶつぶつとぼやくように言った。
「強いのは頼もしいけど、敵にいたら厄介すぎる。あたし、ああいうの一番苦手」
「敵じゃないから安心してくれ」
マルヴェインが淡々と返す。そこに余計な感情は乗っていなかった。
それでも、レオンは気づいた。
彼女の視線が、ときおり自分に向けられていることに。
それは監視でもなければ、見守りでもない。
ただ、見ているという強い視線だった。
……そんな空気のなか、リーナがパンを飲み込んで口を開く。
「そういえばさ、次の依頼どうする? そろそろ動かないと、ギルドの掲示板から報酬高めのやつ全部なくなるよ」
「あー、それな。朝のうちに見に行くつもりだったけど、レオンの剣筋見てたらつい見惚れちまってな」
「忘れてただけだろ……」
レオンが呆れて言うと、ガルザンは「へいへい」と手をひらひらさせて受け流す。
「……重めの討伐系がひとつ残ってるって、昨日の夕方時点では聞いた」
マルヴェインが静かに口を挟んだ。
「場所は少し外れるけど、報酬も高い。装備を更新する資金としても悪くない選択になるはず」
「じゃあ、朝食が終わったら確認しに行こうか。掲示板の前で相談すればいい」
レオンが言うと、皆が自然とうなずいた。
決意を口にした以上、次は実行あるのみだ。
そして、それを支えるのが仲間の選択であることに、レオンもまた気づいていた。
◾️
夜が更け、宿の廊下にはもう人影もまばらだった。
ギルドで選んだ次の依頼は、明け方の出発でいくため、仲間たちは早々に自室に引き上げ、それぞれ装備の確認や荷支度に取り掛かっている。
レオンもまた、自室の片隅でバックパックを締め直していた。道具袋、保存食、予備装備、砥石――必要最低限の品が、既に床に整然と並んでいる。
ベッドの端には、新調したばかりの片手剣が置かれていた。手に馴染む重量はある。だが、まだ“血”の気配がない。
抜けば斬れる。だが、振るえば届く。そんな剣ではあったが、どこか――他人行儀だった。
レオンは革ベルトの穴を締め直しながら、小さく息を吐いた。
そのとき、扉の向こうから、控えめなノックが響いた。
「……入っていい?」
聞き慣れた声だった。レオンは短く「いいよ」と返し、扉が静かに開かれるのを見やった。
入ってきたのはマルヴェインだった。
いつも通りの白いクロークに身を包み、手には包みを抱えていた。
「これ、明日の分の保存食。リーナが作ったやつ。分けてもらってきた」
「ああ。助かる」
受け取った包みは、まだわずかに温かく、レオンはそれを丁寧に荷袋の中へ収めた。
マルヴェインは静かに部屋を見回し、ベッドの端に置かれた剣に目を留めると、そこへ歩み寄り、膝をつく。
その動作に意味はない。ただ、それが彼女なりの“距離感”だった。
「……やっぱり、剣士として生きるつもりなんだね」
その問いに、レオンはためらわず頷く。
「ああ。……魔法は、今の俺じゃ満足に扱えない。なら、戦える手段を残すしかないだろ」
その声は、どこか無理に納得しようとする音だった。
自身に言い聞かせるような、静かな意志――それを、マルヴェインは見逃さなかった。
「でも……キミの剣は、殺気を感じない」
言葉は、あまりに静かだった。だが、その一言はレオンの胸に深く届く。
「……それは、悪い意味で言ってるのか?」
「違う。ただの、事実。……キミは誰かを本気で憎んだことがない。家族のことも、仕方ないと受け流す。……ユウトのことも、そう」
レオンはしばし黙り込んだ。
だがやがて、小さく笑って言った。
「……恨まれないわけ、ないよな。俺は、あいつを追い出した。正しかったとは思うけど……でも、あの時、怒らせる可能性なんていくらでもあった」
あの夜、ユウトの叫び。怒り。
自分に向けられた拳と、あの最後の一言――「後悔しても、もう遅いからな」。
あれは、ただの捨て台詞ではなかった。
彼の心に、確かに憎しみは残っていた。
「本音を言えば……もっと早く追放するべきだったかもしれないな」
それは、マルヴェインが静かに口にした言葉だった。
「彼が勝手に支援して、報告もなし。戦闘中にヒールやバフをこっそり使って、しかも誰にも知らせなかった。……そんな状態で、戦術なんて成立しない」
レオンは小さく頷く。
「……私は、ユウトが好きじゃなかったよ」
マルヴェインの声が一段低くなる。
「レオンが言わなければ、いずれ私が適当な理由をつけて追い出していた。そうしないと誰かが死んでいたかもしれない」
レオンは目を伏せ、そっと剣に触れた。
まだ鞘の中の刃。その存在感が、重たく沈んでいた。
「……でも、結局こうなったのは、俺のせいだ。もっと良いやりようがあったのではないかと今でも思うんだ」
「……だから自分を責めてる?」
「……いや。責めるっていうより……受け入れてるって感じかな」
レオンの声は、静かだった。
淡々としていたが、その内側には確かに、苦味が混じっていた。
「呪いを受けたのは運が悪かった。でも、奴にそこまでの執念を与えたのは、たぶん俺だ。……あれは、俺への『罰』だと思ってる」
マルヴェインは、長い沈黙ののち、そっと立ち上がった。
マルヴェインは、長い沈黙ののち、そっと立ち上がった。
彼女の足音は、床板の軋みにすら気づかせないほど静かだった。ベッドの脇を離れ、レオンの正面――荷物の並ぶ床のあたりまで歩み寄ると、その場で立ち止まり、彼を見下ろした。
薄暗いランプの光が、マルヴェインの頬を淡く照らしている。感情を表に出さないその横顔には、どこか決意にも似た影が落ちていた。
「……それが、罰なら」
彼女は、ふっと息を吐くように言った。
「私らはこれから、その呪いを解くつもりだから。ちょうどいい」
言葉に込められた感情は、激情でも哀れみでもない。ただ静かで、しかし揺るがなかった。
レオンは、目を瞬いた。
言い返そうとして、けれど何も言えなかった。
彼女は、軽々しく慰めるような真似をしない。
罪を帳消しにしてくれるわけでもない。
ただ、そのまま受け止めて、それでも前に進もうとする――そんな言葉だった。
それがどれだけ、救いになるか。
レオンは、初めて気づいた気がした。
「……勝手だな」
ぽつりと漏らした言葉は、どこか安堵に近かった。
マルヴェインはその言葉に微かに口角を上げただけで、何も言い返さなかった。
◾️
まだ夜が明けきらぬ街路に、淡い朝靄が垂れ込めていた。
ギルド前の広場に立つレオンは、荷を背負い、背には新しい剣を携えている。革のグリップはまだ硬く、体に馴染んではいないが、それでも重みは確かだった。
その背後に、三つの気配が並ぶ。
マルヴェインは、これまでとは違う装いをしていた。軽装の戦闘服に、後衛向けの魔導装備を身に纏い、腰には補助魔法具と符文入りの小型杖。銀色の髪が風に揺れ、彼女の表情はどこまでも冷静だった。
リーナは両手を上げて伸びをしながら、すでに軽口を叩いている。
「眠い〜。朝っぱらから出発とかマジで冒険者の悪習だよね……パンくらい持ってきてよかったー」
「だったらもっと早く寝ろよな」
赤毛の筋肉質な女戦士、ガルザンが肩から巨大な斧をぶら下げながら、欠伸まじりに応じた。すでにいつでも暴れられる準備が整っている。
それぞれの装備が少しずつ変わり、編成も、戦い方も違っていく。
だが、レオンは確かに“今のこの形”が、悪くないと感じていた。
「よし。全員、準備はいいか?」
背を向けたまま問いかけると、背後から軽やかな返事が返ってくる。
「ああ。任せろって」
「当然。寝起きでも私の魔法は切れるよ」
「準備万端……というか、すでにお腹減ってきた」
どこか緊張と緩さの入り混じる空気。それでも、これから向かう依頼の重さを、誰も忘れてはいなかった。
――高額の討伐依頼。対象は街道に潜む魔獣の群れ。最近になって現れたばかりで、すでに数件の被害報告がギルドに寄せられているという。
前日、四人で受け取りに行ったときの空気は、ギルドの受付すら張り詰めていた。
(この依頼をこなせれば、呪いの解呪手段に近づける)
レオンは、背の剣に一度手を添えた。まだ血を知らぬ新しい刃――それは、これから初めて戦うために振るう剣となる。
マルヴェインが隣に歩み寄ってくる。
「……行こう、レオン。キミの前に、私が立つ必要はもうない」
その言葉に、レオンはわずかに微笑む。
そうだ。今度は、自分の足で前に出る。
新しい隊列、新しい戦い方、新しい覚悟。
靄の向こうに広がる街道の先に、今日の戦いが待っている。
「よし、出発だ」
その号令とともに、四人の影が朝靄に溶けていった。
自業自得で追放された奴が被害者ぶってたので正論を吐いたら弱体化の呪いをかけられた〜ざまぁ対象になったけど、パーティーメンバーに愛されて俺を追放してくれない〜 たこぶえ @takenoko2015021
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