7.異変 - 咲 -

気になってたYUKIの正体が和鬼かずきだった。



それがわかった私は、

ずっとかかっていた靄から解き放たれたように

頭の痺れも薄らいでいた。



『桜の木の下で』



そう声にならない声で囁いた私。



和鬼からの返事を受けて、

私は依子先輩の家でのお泊りを丁重に断った。



御神木の下で、

和鬼と待ち合わせをしたから。



「あら咲、遠慮なさらなくていいのよ。

 お父様にも伝えてあるわ。


 今日のYUKIの打ち上げに、

 咲もご招待したかったのに」



今更ながらに気が付いた、

依子よりこ先輩の……醜さ。



依子先輩は私がYUKIのファンだと知り、

YUKIと知り合いだと言う事を見せつけるように

行動してたんだ……。



部活の憧れだけではわからない

依子先輩の裏側がチラリと垣間見えた瞬間。



依子先輩の本性を少し知ることが出来た私は、

YUKIと親しく話したLIVE後の私に対して、

凍てつくように鋭い視線を向けた理由が分かった。




「依子先輩、今日は楽しいひと時を有難うございました。

 お先に失礼します」



丁重に先輩に挨拶をして、

LIVE会場を後にすると一角に着物姿や和服べースの装いに袖を通した

大勢のファンたちが集まっていた。





そんな会場に背を向けて、

私はMP3プレーヤーを再生する。





先ほどまでのLIVEの余韻に

少しでも長く浸っていたい。







帰路に就く私の隣、

ゆっくりと停車する長い車。





ウィンドウがゆっくりと下がると

そこから姿を見せたのは、一花いちか先輩。





「ごきげんよう。

 咲、貴方もLIVEに来ていただなんて水臭いわ。

 

 でも私、嬉しい。

 つかさはつれないんですもの」




おしとやかな口調でそう紡いだ途端、

後部座席のドアを開け放つと、

いつもの調子で興奮気に私に抱きつく。




「うぎゃああ」





なんて大声で絶叫するのもいつものシーン。

だけど慌ててその絶叫した口元を両手で押さえる。





「まぁ、咲。

 大げさすぎよ。


 私、ご挨拶しただけじゃない?


 家、帰るのでしょう?

 お乗りなさいな」





そう言って私を促した車内。




車内にもYUKIの曲が流れていた。




うんざりしている司の姿が

何となく想像できた気がしたけど、

今の私には幸せな空間。



促されるままにお邪魔して、

一花先輩の隣に腰掛けると車はゆっくりと動き出す。



一花先輩は、YUKIの曲を聴きながら

終始ノリノリで。



YUKIのLIVEでの必需品らしい

日本舞踊とかでお馴染みの舞扇をひらひらとさせながら、

車内でもLIVEのノリそのまんま。



ポカーンと呆気にとられながら過ごす同じ車内。





「咲、明日は実力試験ですわね。


 Liveに来てたってことは、

 余裕ですわね」




車内で踊りながら、グサリとキツイ一言。




何も答えられない私に、

一花先輩は心配するように覗き込んだ。







「まさか咲?


 何も出来てないとか?」





図星。



大人しく頷いてみた。






「司は多分、今頃必死にやっててよ。


 私がLIVEで居ないって知るやいやな、

 あの子ったら、一花がいなかったら

 ゆっくり勉強がはかどりそうだなんて言うのよ」




一花先輩は思わず司の愚痴を零す。




「私も試験勉強しなきゃって思ってたんです。


 だけど依子先輩が、チケットをくださって。


 一花先輩、気が付きました?


 YUKIの写真集に出てくる桜。


 うちの神社の御神木なんです。

 

 それに気が付いた時から、何となくYUKIが気になって。


 それでYUKIに逢えるチャンスかなって。


 彼、私が知ってる人に良く似てるんです」





この場所に移り住んだ時から、強烈なスキンシップに悶えながらも

親身にしてくれる一花先輩に心を許してる私は、

YUKIのLIVEに来た経緯を話した。




和鬼の話には触れることができないまま。





「依子さまのチケット。

 それで昼休み一緒にいたのね。


 依子さまのお父様はYUKIの事務所の社長ですものね。


 だけど……私好きに馴れないわ、あの一族は……」



っと意味ありげに呟いた一花先輩。




何となく一花先輩も、

依子先輩の持つ裏の姿みたいなものを

感じているのかも知れないと思った。





車窓は地元の見慣れた景色を映し出していく。







「咲、良かったら私が勉強見てあげましょうか?」




一花先輩からの嬉しい申し出。



でも私は……約束の場所に行きたい……。





「一花先輩、ごめんなさい。

 YUKI、知ってる人だったんです。


 それで今日、神社の神木の前で約束してるんです」



「約束?こんなに夜遅くに?」






確かに時間は23時に差し掛かろうとしてる。





「はい、和鬼もいろいろとあるから」



「まぁ、咲ったら。


 YUKIのことを和喜と呼べるほどに

 仲が良かったのね。


 何時か私にも紹介してちょうだい。

 YUKIに。


 咲のお姉さまの一人として」




そうやって悪戯っぽく笑みを浮かべる一花先輩。






一花先輩に和鬼を紹介する?






そんな日が来るのかな?





なんて思いながら、

そんな日が来てほしいと思った。




その夜、一花先輩の車を降りて

家の前を通り過ぎて御神木に続く坂道を歩いていると、

ふわりと私の前に舞い降りる桜吹雪を纏った鬼が姿を見せる。





「お帰り、咲」


「和鬼。

 えっ、どうして?


 私の方が早く会場を出てきたはずなのに、

 それに依子先輩が、打ち上げって言ってた……」



戸惑う私をお姫様抱っこして、

ふわりと空に舞い上がる和鬼。




和鬼に抱かれたまま辿り着く御神木の下。


ゆっくりと私は地面へとおろされた。




和鬼はいつもの枝に腰掛けて、

枝の上から私を見つめる。




「ボクだってたまには自分の時間を優先させたいよ。

 打ち上げは、記憶を操ってボクも参加してることになってる」



なんてサラリと告げる和鬼。



「思い出してくれて嬉しいよ、咲。


 今もこの場所から咲が帰ってくるのを

 ずっと見てた」



「ずっと見てたって、見えないでしょ?


 一体、和鬼はどれだけ視力がいいのよ。


 だけど嬉しいよ、和鬼が見守ってくれてて」




一瞬悲しそうな表情になりかけたのを見逃さずに、

続けて和鬼が喜びそうな言葉を続ける。





そう和鬼は出逢ってからいつもそう。





何故か、悲しそうな表情を浮かべることが多いから。







「咲、聞かせて、人の世の話を……」





そう切り出した和鬼が繰り出す質問を

永遠と答え続けながら眠らず朝を迎えた。




人生初の徹夜。





依子先輩の家に泊まっているはずの私は、

家に戻るわけにも行かず、お社の後ろで、

制服に着替えていつものように学校に向かった。





その日、いつもと

違ったのはただ一つ。





学院へ続く山道。


ずっと和鬼が一緒に居たという事。





「これだけの距離を歩くのに

 人はこんなにも時間を使うんだね」




なんて真剣な顔で紡ぐ和鬼。





私、これでも早い方なんだけどなーなんて思いながら、

大欠伸をかみ殺しつつ山道を下りきった。



制服のスカートを定位置に戻して、

靴下を履き替え、リボンを結び直す。



下山の後のいつもの日課をして、

ゆっくりとした足取りで、門へと一歩を踏み出す。




「咲、今日は気持ちいいね」


背後から聴こえた声に、

ドキリとする。



何故ならって、山に帰ったと思ってた和鬼が

YUKIに姿を変えて、私の近くで微笑んでたから。


YUKIの存在に気が付いて、

門の周辺が騒がしくなり、視線が集まってくる。





『ねぇ、あそこに居るのYUKIでなくて?


 隣に居るのは演劇部方かしら?』


『違いますわ。


 隣に居るのは、テニス部の一年ですわね』






ひそひそと話しながら

遠巻きに集まるYUKIへの視線。





「咲、よかったら

 学校を紹介してくれないかな?」





って……和鬼。


ったく、アンタのその無邪気さ。


天然さ、何とかしなさいよ。



今は、そういう時じゃないでしょ。

どうすんのよ……この始末。





溜息を吐きながら、返事をしようとした時、

怖い顔をした依子先輩が私の前で仁王立ちしていた。





「ごきげんよう、YUKI。


 そして咲。


 YUKIを奪って、朝帰りとはどう言う了見かしら?

 貴女、自分の立場を弁え《わきまえ》になったらどう?」






そう紡ぐ依子先輩の目は凍り付くように冷たかった。





「YUKI、お父様が呼んでいますの。

 あちらに車がありますから、どうぞ私と一緒に?」



そう言うと依子先輩は私の前からYUKIを連れ去って

嵐の様に去っていく。


依子先輩に連れられて、

オロオロとした戸惑いの表情の和鬼。




「咲、今のYUKIにスキャンダルは相応しくありませんの。


 YUKIは、ルビーの宝ですもの」



勝ち誇ったように吐き捨てられた言葉。


私はただ唇を噛みしめながら、

どうすることも出来ず、和鬼を見つめながら立ち尽くした。



学院のチャイムが鳴る頃、気を取り直したように、

校舎の中に滑り込んで、その日の実力試験を受ける。




休み時間と言う休み時間に、

司のまとめたノートを丸暗記して望んだ試験。





数日後、何とかギリギリで合格ラインに滑り込んだ私は

胸を撫で下ろしながら神様・仏様・司さまと拝んだ。

 






【七月】




依子先輩と衝突したあの日から、

私を取り巻く環境が、がらりと一変して二週間が過ぎようとした。



夏休みも間近になり、

夏季大会が始まったテニス部の試合も、

出場することは叶わなくなった。



依子先輩は、私ではない他の人をパートナーに指名して

私は蚊帳の外の住人となった。





依子先輩に目を付けられた私は、

その日から、今までの仕返しとばかりに

二年生の先輩や、ほかの一年生からの嫌がらせを受けるようになる。




ラケットを隠されたり、ガットを切られたこともあった。




だけど……何よりもきつかったのは、

特待生でありながら、夏季大会では成績を残すことが出来ない。



そしてそれは、

この学校を退学する可能性もある不安だった。



私がさせて貰える内容は、

毎日顔を出して筋力トレーニングと素振りをする日々。


そしてかろうじて球拾いの際に、

相手コートに打ち返す時のみラケットでボールを打てる。



そんな状態のままで、

成績を残せるはずもない。



私は強くなって、

特待生として貢献しないといけないのに……。


特待生の私は部活を休むことは出来ない。





そんな私に手を差し伸べてくれたのは、

やっぱり司と一花先輩だった。




一花先輩は、他校のテニス部の主将を務める

龍王寺さんを紹介してくれた。



龍王寺さんの家が経営するテニス教室で

掃除を手伝いながら、練習させて貰えるようになった。





何処かで練習だけでもしっかり出来れば、

次の選抜を勝ち上がって、

秋季大会のメンバーに入れる可能性もある。



だって依子先輩は三年生。

もう今大会の後、引退が決まってる。


そうやって自分を必死に慰めた。




朝練・授業・放課後練習・龍王寺さんのスクールでの練習。



一日のスケジュールを終えるのが夜の九時。


その後、電車を乗り継いだり、司と一花先輩に拾って貰って

自宅に帰る日々が続いた。




やがて一学期の期末試験が終わり、

私たち生徒は、夏休みへと入った。





七月末、順調に地区大会の予選を勝ち上がっていた

テニス部が県大会で敗退した。



三年生の引退が決まったものの、

私の境遇は変わることはなかった。




今も依子先輩の権力は

続いているみたいだった。



その日の練習でも私は筋力トレーニングばかりで、

球を触らせて貰えなかった。



五キロのマラソンの後は、

十種類の筋力トレーニングメニューを延々と

隅っこでこなし続ける。



溢れ出る汗を必死に手で拭いながら、

朝の部活が終わるまで、練習を続けた。



十二時。



「全部員、一時間休憩に入りなさい。

 お疲れ様、差し入れを持ってきてよ」



引退したはずの依子先輩が姿を見せて、

告げると、次々と部員たちからは感謝の声があがっていく。


解散の号令と共に、散り散りになった部員たちは

それぞれのグループに分かれて移動していく。



今も依子先輩が睨みをきかす部活内、

私に声をかけるものは一人もいない。



一人、中庭の水場まで歩いていく。




「暑ーっ」




暑さが苦手な私は水道水の蛇口をひねって

愛用のタオルにたっぷりの水を含ませ、

それを軽く絞ると肩からタオルをひっかけた。



冷たかったタオルは熱をすって、

瞬時にぬるくなる。





「咲、ここいい?」




突然、背後から声をかけるのは親友の司。




「うん」



司も私の隣に並んで水道水を豪快に捻ると、

勢いよく出ている水の中にタオルを出して濡らしていく。



それをそのまま軽く絞ると

同じように肩からひっかける。




「あぁ、気持ちいいー。


 ホント、たまにアイシングで冷やさないと

 やってらんないよね。


 この間、バスケ部の二年の先輩。

 熱中症で運ばれたんだって。

 

 咲、アンタも気をつけなよ」




そうやって言いながら、

司は鞄の中から、大きな水筒を取り出す。




「えっ?」


「えって、一花特製ドリンク。


 酸味がほどよくあって、美味しんだから。


 甘いしねー。

 一花から咲の分って預かってきてるんだからちゃんと飲めよ。


 咲が飲まないと、私が一花に怒られるんだからね」




そう言うと、司は私の前に水筒を突き出した。


ゆっくり手を伸ばして受け取ると、

司は毒見をするかのように、

自分の水筒の中身をゴクゴクと飲み始める。



「ぷはぁー。

 やっぱ流石、一花。



 なんたかんだ言いながらお姉ちゃんなんだよね。


 ほら、同じものだから司も飲んでみな。

 んで、一花が作ってくれたお弁当食べよう」




司に言われるままに口に含んだ、一花先輩の特製ドリンクは、

レモン風味の甘い、ほっとする味だった。



そして場所を変えて、司と二人でお弁当を広げて

昼食をとる。




「ねぇ……咲。


 いつまで耐えるつもり?

 あんな部活、やめちゃえば?


 咲は、運動神経いいんだから

 テニスだけが全てじゃないじゃん。


 特待生で居続ける条件が

 テニスってわけじゃなかったんでしょ。


 うちの部活も、全国大会行くよ。


 うちの部においでよ。


 うちの先輩たちだったら、あんなことしない。

 心から喜んで迎え入れてくれると思う」




司の言葉は優しかったけど、私は首を横に振る。




ここで逃げ出すようなことは絶対にしたくない。




それは……私のプライド。




「そっか。

 だったらもう言わない。


 ただ、私は何時だって咲の味方。


 咲の親友だから。


 よっぽど依子先輩のやり方が目に余るようだったら、

 一花に相談してみな。


 咲の為だったら、

 一花動いてくれると思うからさ」




遠くから聞こえてくる

一花先輩のいる、マーチングバンド部の

練習している音色がとても優しく心に響いた。




「うん。

 その時は一花先輩にお願いするから。

 

 有難う、司」



「まっ、無理しなさんな。


 んじゃ、私、午後の部活が始まるから行くよ。


 咲、話したいことが出来たら何時でも聞くから。


 なんでも話なよ」




そうやって去り際に聞こえた司の言葉。




司の言葉が、何故かチクリと突き刺さった。





私……和鬼のことも、

YUKIのことも司に話してない。





司にすら話してない。

一花先輩には、伝えられたのに。





ねぇ、和鬼……。



和鬼の秘密、

私の大切な親友と共有してもいい?



和鬼の秘密を共有することが出来たら、

私の罪悪感も薄らぐと思うんだ。




罪悪感が私を孤独にしていくから。







心が折れてしまう前にラクになりたい。


誰かれ構わず話したいわけじゃない。





司が私にとって大切な存在だから。




その日も部活を終えると自主練習の為に、

学院から少し離れたスクールのナイトコートで

龍王寺さんと二時間くらいガチで打ち合う。


そしてコート整備を済ませて、

更衣室で着替えを済ませた。




『また何時でもいらっしゃい。


 一花さまに宜しく伝えて頂戴』




そうやって送り出してくれた

スクールを後にして電車を乗り継いで帰宅する。


思いっきりラケットを振って、

テニスが出来るのは、この場所だけ。



テニスから離れられない理由、

ちゃんとあるんだ……。



テニスは親子の思い出だから。



テニスをしている間は、

その時間を忘れないでいれる。




私を捨てたお父さんの温もりも

お母さんの温もりも

蘇らすことが出来るから。




それに……

私がテニスを好きになったから。





だから好きなものを

諦めるなんて出来ない。






明けない夜はない。





ちゃんと光を掴んで見せるから。





自分自身の暗闇を切り裂いて。






駅に到着すると携帯から自宅に電話をして

お祖父ちゃんに最寄駅まで帰ってきたことを伝える。





『お祖父ちゃん、和鬼と少し話して帰るので

 自宅に寄らずに御神木の方へ行きます。


 おやすみなさい』






そうやって電話を終えると、

御神木までジョギングして帰っていく。




自宅と神社に続く山のふもと。



坂の入り口に止まる

見覚えのある大きな車。






あれ?





どうして?

司の家の車……。





でもお祖父ちゃん、

司が来てるなんて言ってなかった。





だったら?






車内で待機している運転手さんに会釈をすると、

坂をそのまま駆け上がっていく。







息を弾ませながら、一気に駆け上がると

そこには私が望んだ世界があった。





桜の神木の枝に座るYUKI?




ううん、違う。



角を隠していないから、

あれは和鬼そのもの。





嘘、司と一花先輩……。



二人には、

和鬼が見えるの?






嬉しい反面、

ゆっくりと和鬼の表情に視線を移す。






和鬼はやっぱり悲しそうに見えた。






チクリと突き刺した痛みを残したまま、

私は、神社の影に息を潜めて

隠れるように様子を覗き見る。








和鬼……。


私が貴方を追い詰めてるの?



貴方と一緒に居たい。


そう望んでいるだけなのに。


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