「祝福されなかった少年」の旅立ち、劣等感と悔しさに押しつぶされそうなヴァルターの姿が、痛いほどリアルで共感を呼びます。そんな彼を無条件に信じてくれるセレナの存在が、光のように温かい。
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或る者が祈りし神は、彼の者が呪うべき魔と謂う。光と闇、正と邪、明と暗。各々の正義が激突して慟哭する世界で、祝福されなかった少年少女は、それでも己の心と仲間の支えを頼りに生き抜いてゆく。ヴァルターた…続きを読む
光と闇に善悪はなく、力は人をただ傷つける。恐怖や憎しみが増幅され、無垢で残酷な力がぶつかり合うダイナミズムが凄い。血塗られた教義に翻弄される人々の苦しみが、しっかりと描かれている。キャラクターの立ち…続きを読む
キャラクターたちが魅力的です。メインの人物たちもさることながら、脇を固める神父さまや書記官の造形がしっかりされているのも素敵です。一見、悪役に見える人たちが実はそうじゃない、というところもよかっ…続きを読む
神に選ばれるのは、勝った者だけ。騎士を志す少年たちは、その信仰のもと、剣と命を賭けて殺し合う。劣等生ヴァルターは、試合中に失禁し、敗北し、地面に這いつくばる。周囲の観客は笑い、上級貴族のライ…続きを読む
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