ゆるい。ゆるいです。
猫に転生した主人公にゃんすけと、ちょっとポンコツなフィーの旅物語は、とにかく微笑ましい雰囲気に包まれています。
にゃんすけの可愛い口癖が絶妙なアクセントになっていて、読み進めるたびに頬がゆるむのは間違いなし。
戦闘では頼りない場面もあるフィーですが、にゃんすけと息を合わせることで不思議と困難を乗り越えていく。その過程に、仲間と支え合う大切さがしっかり描かれているのが良いですね。
また、のんびりとした旅路の描写からは安心感が漂い、読んでいるこちらまで一緒に旅をしているような気分になれます。奇抜な設定ではなく、むしろ穏やかで柔らかい時間が流れていくのが、この作品の大きな魅力。
猫好きはもちろん、心をゆるめたい人にもおすすめしたい作品です。