第10話 乱入③私の場合は・・

図書委員①「この扱いが、おかしいと言っているのですよ坂上君」

祐介「又、面倒な感じで私は何か仕出かしましたか?」

図書委員①「高校に入学してこの図書委員会に入り、その最初の活動日がどうだったか位は覚えていますよね?」

祐介「えーと、その委員全員が女子でそこに一人混ざってしまった感じでしたか?」


図書委員①「それ活動する前の初日の顔合わせですよ。その翌日から各々の分担を割り振っての活動に成ったのでしょ?その日はご一緒に活動をしてますよ」

祐介「あーその日の事は覚えてるよ。その委員の仕事が旨くやれなくてアタフタのまま終わってしまったけど」

図書委員①「・・それではこの先の心配も有りましたので、女子だらけの中での活動は免除して頂ける方向へ口添えしたのが私です」


祐介「あーそれでしたらとても感謝致してます。あの時は正直どうなるかとても心配でしたから」

図書委員①「その感謝を、図書委員が行っている広報へ向けて頂く話しだったのですよ?」

祐介「広報?」


図書委員①「文芸部が云々言いながら応募してた先は、図書関連でありましたよね?溜まりに溜まった貸し出し図書の遅延に対処されてたのも最近ではないでしょうか?」

祐介「最近と言えば最近ですね」

図書委員①「女子だらけの図書館内部の活動は免除でしたが、私と二人での広報の仕事に携わるお約束であった筈ですが?」


祐介「そうでしたっけ?」

図書委員①「私と一緒に!」

祐介「申し訳ありません!」

図書委員①「全く・・いつの間にか他校の女子を部活に勧誘して、そこでの広報活動が(自分の彼女です!)お気に入りの筆記用具が壊滅してしまいました」


祐介「その雑多な不確実性情報も今は再確認出来ませんが、ご迷惑を掛けた損失には誠実な応対で善処させて頂きます」

図書委員①「誠意を忘れない、いつまでも心に残る物を考えおくわ」

祐介「・・・」

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