第9話 乱入②私の場合は・・

由紀恵「・・好きな事をここで言えるのよね?」

祐介「まあ、モラルでありエチケットやデリカシーから放送禁止何たらまで除いてくれればだけど」

由紀恵「ピーーーピーーピッ!そんな事ある訳ないじやない。そうでなかったら小学校のtheお受験の面接で落とされてたわ。作法は習得出来ても礼節を弁えてるとは思われないでしょ?その轍を踏む事に躊躇いは無いわ」


祐介「その同じ土俵に上がれる気はしないけど言いたい事には聞くつもりでいるよ」

由紀恵「・・貴方があのおっぱい女に寝返った事よ」

祐介「何の約束も守れてないだろ?それと誰だよその人?」

由紀恵「知らないとは言えないでしょうが。貴方がこっちに住む様になってから私が縁に関わったのは大人の事情なのは理解しているわ。それでも中学に上がった頃には互いの都合もそこに在ったのよ、あの女が現れて貴方達兄妹の世話係に成ってからは私との疎遠に育つ結果が出ているわ」


祐介「そこの正しい認知と認識がオレ達二人の家庭教師だと思うけど、おっぱい女呼ばわりは良くないと思わないか?」

由紀恵「朝からあの胸に押し潰されて生死を彷徨ってたのは誰かしら?それと・・貴方にその家庭教師が勉強を教えた事実は無いでしょ?社会勉強と称して出掛けてはいるけど、保護者らしき者と偽り身の回りの世話を焼く付き人ではあったけど」

祐介「その立場に付いていたとしてもオレ達兄妹は随分と世話に成った事は解っているよ」


由紀恵「そこは私達の事情に少なからずの気持を抑える、臍嗚を噛む思いも短い時間では無かったわ。その私の立場が貴方を遠ざけていた従姉弟なのよ?」

祐介「そこなの?」

由紀恵「ざっくり切り取り過ぎだと言ってるのよ。二人が将来を一緒に過ごすと思うまで近くで過ごし、その交わし事が成される前に引き離されたのよ?」


祐介「・・それは多分二人仲良く遊ぶばかりで、後片付けもしなかった素行の悪さが祟ったと思うな」

由紀恵「・・・」

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