第12章
ヒーローAI対戦が終戦したあと、僕たちヒーローは職を失ったかに思われた。何せヒーローAI対戦で、人間の長年の敵であったAI軍を倒したのだ。ヒーローという職業はお役御免になるかと思われていた。しかし…。
長官:ヒーロー諸君、おはよう。今日も元気かな?
長官は僕たちヒーローを改めてヒーロー基地に集めた。
長官:分かるぞ…。人間の敵は、AI軍は倒した筈じゃ…っていう顔をしているな。実はな…ヒーロー諸君が奮闘して倒したAI軍。そのおかげというべきか、全世界の文明が今、膠着状態にあるのだ。その状況をどうにかするべく、再びヒーロー諸君の出番というわけだ。
未無:それじゃぁ、僕たちはどうしたら…。
未無は長官に問いかける。
長官:…案ずることなかれ。今ヒーロー界の上層部が、どうすればこの膠着状態を脱することができるか…真剣に議論している最中だ。答えがいずれ出ることだろう。その時まで、ヒーロー諸君には、現地での救済措置をしてほしい。具体的に言えば、生活ライフラインの確保や治安の安定などだな。各々が持っている異能によって、救済措置の向き不向きがあると思う。そこはお互い、補いあって取り組んでほしい。私からは以上だ。あ、何か分からないことがあれば、未無君に聞くように。彼は上層部も目をかけるほどの、素晴らしい逸材だからね。よろしく頼んだよ、未無君。
ヒーローの視線が未無に向けられる。
未無:…承知しました。皆さん、何か分からないことがあれば、ぜひ僕に聞きに来てください。僕もできる限り、助力します。…頑張って、今できることを精一杯しましょう!!
未無はヒーローたちに向けてそう言った。
ヒーローたち:おぉーー!!!
ヒーローたちは口を揃えてそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます