第11章

ヒーロー基地。

長官:ヒーロー諸君、今日まで大変ご苦労であった。我々はAI軍に勝ち、人間たちを生き残らせることに成功したのだ。そのことを祝して今日は一日、宴といこうではないか。それではヒーロー諸君、乾杯!

ヒーローたち:かんぱーい!

ヒーローたちはそれぞれ、話したいように話して楽しんでいる。

基地の端。

真司:こんなに景色のいいところがあったとは…知らなかったな。

未無:そりゃそうですよ。ここ、指揮長官室ですよ?

真司:そうなのか!?いつもと飾りが違うから分からなかったぞ!?…というか、無断で入って大丈夫なのか!?

真司は焦りに焦りまくっている。

未無:大丈夫ですよ。僕、上から結構目かけられてるんですから。だから僕は何しようとヒーロー除名なんてことにはならないですけど、先輩はどうでしょうね?なんて。

真司:…乾杯だけ済ませてとっとと出るぞ。

未無:ふふふ、何に乾杯します?

真司:…ヒーローに。

未無:ふふ、いいですね。

2人はグラスをあげる。

真司、未無:…ヒーローに。

2人のグラスがカランと鳴った。

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