10話 ビックラビット軍団との戦闘4
丘菟はビックラビットの猛攻を盾で受け続け、息を整える間もない。仲間達の連携で角兎が全て倒れ、セバスが遠くで戦いを終えた今、ビックラビットとの決戦が白熱する。ビックラビットが「ピギッ!」と吼え、肩を下げてショルダーアタックを繰り出す。「ゴゥッ!」と盾に衝撃が響き、丘菟は後退するが踏ん張る。続けて右脚で跳び上がり、右ジャンプアッパーを放つ。「ブン!」と拳が盾をかすめ、風圧が顔を打つ。丘菟は「動きが速くなってる!」と呟き、盾を構え直す。
ビックラビットが両手で掴みに来ると、丘菟は横に飛び躱すが、膝蹴りが腹をかすめる。「うっ!」と息を詰まらせつつ、シールドバッシュで反撃。「ガン!」と盾がビックラビットの胸を叩き、一瞬後退させる。リルが「丘菟、隙だよ!」と叫び、「フレイム・バースト!」で炎の矢を放つ。炎がビックラビットの肩に命中し、「ピギィ!」と悲鳴が上がる。アソンが「エアカッター!」と扇を振り、風の刃がビックラビットの腕を切りつける。丘菟は片手剣を握り直し、強撃を放つ。「ズン!」と剣が腹に当たり、硬い毛皮を貫く感触が伝わる。
ビックラビットが左ショートジャブを繰り出すが、丘菟は盾で弾き、切り上げ斬りから袈裟斬りへ繋げる。「シュッ!カッ!」と剣が弧を描き、ビックラビットの胸に赤い傷が走る。ピヨニットが「御主人様の為に!」と背後へ回り込み、ダートナイフをビックラビットの背中に投げる。「ギッ!」とナイフが刺さり、動きが一瞬止まる。丘菟は「今だ、みんな!」と叫び、リルが「光弾!」を速射、アソンが「エアブラスト!」で風の刃を乱射する。攻撃が集中し、ビックラビットが「ピギィィ!」と咆哮を上げるが、その目が虚ろになる。
瀕死状態になったビックラビットが突然四足に倒れ、四足モードへ移行する。「ピギッ!」と低い唸り声を上げ、縦横無尽に突進を始める。「ドドドッ!」と地面を蹴り、丘菟を狙って一直線に突っ込んでくる。丘菟は「くそっ、速い!」と片手剣を地面に落とし、円盾を両手で構える。「来い!」と叫び、突進を正面から受け止める。「ゴォン!」と衝撃が全身を震わせ、足が地面にめり込むが、何とか耐える。ビックラビットが跳ね返り、よろける瞬間、リルが「丘菟、今だよ!」と叫ぶ。
丘菟が「みんな、集中攻撃だ!」と指示すると、リルが「フレイム・バースト!」で炎の矢を、アソンが「エアブラスト!」で風の刃を、ピヨニットが「御主人様の為に!」とダートナイフを一斉に放つ。炎が胸を焼き、風が体を切り裂き、ナイフが背中に突き刺さる。「ピギィィィ!」とビックラビットが最後の悲鳴を上げ、白い塵となって崩れ落ちる。丘菟は盾を下ろし、「やった…!」と息を吐く。リルが「丘菟、すごいよ!」と駆け寄り、アソンが「ふふん、この美貌が勝利を飾ったわね!」と扇を閉じる。ピヨニットが「御主人様、お疲れ様です!」とスカートの裾を持ちお辞儀する。遠くでセバスが「見事で御座います」と微笑みながら近づいてくる。平原に静寂が戻り、仲間達の勝利の余韻が広がる。
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