星のような輝きに

彼とLINEを繋いだあの日から、私は彼と頻繁にメッセージのやり取りをするようになった。

星「おはよう」

美「おはよう」

そんな挨拶から始まって、

星「昨日の夕飯なに食べた?」

美「昨日の夜ご飯はコンビニのおにぎり」

星「へー、なんの具が好き?」

美「んー、具じゃないけど炊き込みご飯が好き」

星「おっ、一緒じゃん。」

こんな他愛のない話ばかりだけど、このLINEを通じて彼のことを沢山知った気がする。好きな色が黒と黄色だということ。好きなおにぎりの具が一緒だということ。夜寝る前に星を見るのが日課だということ。私と出会ったあの日は、星を見ようと初めて公園に来たということ。時間が遅かったのは、小学校時代の友達と遊んだ帰りだったからだということ。そして…夢は天文学者で大学は天文学をちゃんと学べる場所に行きたいということ。




彼とは、あの日から何度か公園であった。どんなに学校でつらいことがあっても、彼と一緒にいると、そのことを忘れられるようになった。最初は、

「星夜」

と呼ぶのが気恥ずかしかったけど、今で離れてしまった。彼は、時間があれば公園に来てくれるようになった。ここが一番きれいに星が見える、と。そしてたくさんの星の話をしてくれた。星のことについて話す彼をとてもキラキラしていて、彼そのものが星のような輝きを持っていた。




私は、そんな彼にどんどん惹かれていった。

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