第4話 せわしない音大生活

忙しい日々です。気付けば7月ですが。本当に忙しかったです。

本当日記書くような余裕ないこともあるのね笑

長かったなぁ。新生活の心労って久々の感覚なんですよ。

6年も同じ環境にいたからね笑 毎日日常が忙しく、大変ですが、とても充実しています。朝8時に学校へ行き、夜9時に大学を出る生活。住民票はもはや大学にあり、です。


(この日記は途中まで5月に書いていましたので、5月の内容になります)

2つ大きなイベントが終わりまして。

1つ目が定期演奏会のソリストオーディション。受ける資格は、基本特待生、またはそれに並ぶ成績を直前の定期テストで出したもののみ。これも社会経験の一つとして、受けてみました。

大学で一番大きなホールで、たくさんの先生方に審査されながら歌う経験は、声楽経験が短い私にとってははじめてであり、正直震えも止まりませんでした。先輩達には「眉毛八の字になっとるよぉ」っと何度も言われ、「泣きそうな顔だよ?大丈夫?」と何度も励まされてしまいました笑 正直入試よりもずっと緊張したな笑


でも一つ大きくなれた気がします!尊敬できる先輩方の演奏がたくさん聞けて、とても勉強になりました!ソリストになることはできませんでしたが、先輩方に追いつけるように頑張ります!


2つ目は大学祭。声楽専攻は2日目に45分間の枠を頼まれ、ステージをすることに。じゃんけんで勝ってしまい、学年代表になった私はほかの学年代表の先輩方とともに、内容決定や台本制作に関わらせていただきました。

ギリギリの準備となったため、毎日寝る間も惜しんで、9時まで残っての準備の日々でしたが、先輩方と関わりを持つことができ、舞台を作るために必要なノウハウを教えていただけ、いい経験となりました。


役としてはトラブルが重なり、何度も変更を余儀なくされ、最終的に2つの役を掛け持ちすることになりました。1年でこのようなことに五月になるのは異例で、先輩たちにも、とても同情されました笑

一つ目の役はシュトラウス作曲の喜劇こうもりのアイゼンシュタイン役。先生がアデーレを演じ、私は先生が歌ってらっしゃる間ずっと一人芝居といった感じで、もーうしんどくて笑 でもものすごく勉強になることばかりで、キャストにしていただけなければ、経験できなかったことなので先輩方に感謝感謝です。男装して、がっつり演じたのも初めてでした。歩き方や姿勢、声の低さや動き一つ一つが男に見えるようにするのはとても難しくて、演じていた時期は素の歩き方もそちらによっていました。メイクも男用メイクをしていただいて、髪型も特別な感じで。周りにあんなにイケメンだとちやほやされたのは初めてかもしれません笑


二つ目の役は、第二幕日常パートの男性の先生のモノマネ笑

最初にやってくれと頼まれたときは正直固まりました。え、私ですかって笑

でもやるからには、とめちゃめちゃ誇張してでっかいホールでモノマネしました。

先輩たちの熱血指導のもと、座り方、腕の組み方、コーヒーの飲み方。

滑ったら地獄だ。それしか考えてませんでした。あとご本人に見られないかどうか。

ご本人には「馬鹿にしてる?」と聞かれたので「尊敬しています」と答えました笑

本当に尊敬してますよ。

度胸がつきましたね。何よりも。踊りが苦手な先生で、下手なダンスを踊れとか、いろいろやらされましたが笑


他に大変だったところでいえば早着替えでしょうか。

受験生向けということもあり、有名な演目を何個もつなげてやるという感じで、みんな忙しかったんです。私は実行委員的な役割をしていたこともあり、

最初の曲は蝶々夫人より「ある晴れた日に」の対訳を下手舞台前からプロジェクターに移す仕事からはじまり、すべて歌詞を映し終えたら舞台裏に引っ込み。

その次のフィガロの結婚の間に、裏を通って上手に移動。

ビゼー作曲カルメンは女工役、合唱隊として出演。黒いスカートにヒールのパンプス、白いブラウス。歌い終えた瞬間すぐに裏に引っ込み。

作品紹介ナレーションの間に、シャツに着替え、燕尾服を羽織り、つけまを外し、靴下をはき、ローファーに履き替える。そして帽子をかぶり、すぐにステージへ。

一幕終幕まで、アイゼンシュタインを演じ切り、退場した瞬間幕の入れ替え中に、今度は青いシャツに、ネクタイ。黒ジャケットに社員証をつけ、先生のお面をつけた状態で上手から下手にダッシュ。本番ではお面の支える場所が破れるハプニングもあり、とても大変でした笑

そこから先生役を最後まで演じ切り、カーテンコール。という順番。

私はアイドルなんか?という感じでした笑


とてもいい経験になり、あれからちょくちょく男役のイメージがついたといわれるようになりました。真似した先生にはいまだにいじられます笑

あとで近況ノートに、男装写真を上げておきますね!

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