第18話

たくさんお菓子を買った。選んでいる途中にはアイの笑顔がたくさん見るころができた。


だけど笑い声を聞くことは出来ない。それが凄く切なくてなぜか泣きそうになる。


店内を何周もして単3の電池までカゴに入れたアイは、ちょうど無くなって困っていたらしい。


そんなものまで揃うんだよ、凄いでしょ。下着が売ってるのを見て買おうとしていたのは流石に止めたけれど。


アイの笑顔が見れた、わたしはそれだけで満足だ。


でもね、アイの笑い声が聞きたい、もし聞けたらわたし死んでもいいかも。


一緒にレジでお金を払って、店内のイートインコーナーでスナック菓子の袋を豪快に開ける。




「一緒に食べよう」




そう言ったらまた満面の笑みを見せた。子供みたいに笑うアイに心の一番まんなかが、きゅっと音を立てる。この音の正体はいったい、なんだろう。


頭の良い藍佑に聞いたらハッキリとその音の正体を教えてくれるのかな。もし、心の病気ですって言われたらどうしよう。




「アイってポテトチップス食べたことあるの?」


“流石にあるよ、そこまで世間知らずじゃない”




自慢げな大きな文字に、思わず笑った。


アンタ、何言ってんの。コンビニを知らない時点で十分世間知らずなんだから。口に出したらアイが落ち込むから言わないけど。でも、どうしたらポテトチップスは知ってるのにコンビニは知らない高校生に育つのだろう。


想像して、さらに笑った。そんなわたしを見て、アイも笑った。

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