天使との食事会
第5話
駅で助けてもらったお礼にと誘われた焼肉店に、佐倉と二人で訪れた。
五年前に出会った女の子がどんな女性に成長したのか、実は楽しみにしていた。
席に着いて、お互いに自己紹介を始める。
付き添いの女性が派手な見た目に似合わずしっかりしていそうなのは、銀行員だからなのかと一人納得する。
最後に、ふわりとした笑顔は昔のままの彼女の自己紹介を聞いて、名前を間違って覚えていたと知る。
呆れ顔が咎めるような顔に変わって、“だいふく”ではなくて“おおふく”だと言い募る。
その必死さが面白くて、知らず肩が揺れていた。
その言い方で、間違えられるのはいつもの事なんだろうと、容易に想像できる。
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