第5話
「どうされるおつもりですか?」
「お前にしては珍しく愚問だな。そんなの決まってる。俺が守る。守って必ず惚れさせる。どんな闇を持っていようが関係ない。これから先、こいつに害を及ぼすものはすべて排除する。守ってみせる。それが俺の”唯一”への思いだ。」
「ご立派です。ではまずは治療を。」
「あぁ。」
最大速度で走らせた車が大きな病院の前で止まった。
湊埼総合病院。俺たちのお抱えの病院だ。すでに連絡は入れてあるからおそらく…
「若、お待ちしておりました。すぐに処置室へ。」
こいつは俺の小さい時から主治医をしている湊埼 政登(みなとさき せいと)
この湊埼病院の院長でもある。
「左肩に被弾。弾は貫通している。被弾後すぐに止血したが、出血が多い。よろしく頼む。」
「もちろんです。若の”唯一”ですから。」
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